次回の稽古スケジュール

次の本稽古は 9月18日(月・祝) 14時00分から16時00分まで
場所は 世田谷区総合運動場 体育館 第一武道場です。
参加費用は3000円です。 参加ご希望の方は 左上のメールフォームよりお問い合わせください。



また、自主稽古は随時開催しています。詳細はお問い合わせください

其の百四十四、中心に上げる 大東流合気柔術  

前回の「其の百四十三、粘着させる」http://daitouryu.blog.fc2.com/blog-entry-147.htmlでやったことを、技を変えて行います。

今度は手首を掴んできた相手の手首に絡みついて崩す手刀詰」です。
この技を行うために必須となる身体操作を解説していきます。

動画を見てください。





受け手が捕り手の片方の手首を掴む、片手捕から始めます。
手刀詰は、相手の手首に自分の手刀を絡めるようにして斬りおとします。
手刀を絡めることで、相手の肘、肩を固定して、自分の力を無理なく相手に伝えるところが重要なんですが、なかなかそれが上手くいきません。

前回の「粘着させる」でも触れましたが、絡める動作というのは力づくでは出来ません。
ではどうするかというと、全身の力を使うんですね。


中心に上げる2


具体的には、自分の中心で操作することによって、足から腰にかけての力を相手に伝えていくんです。
これが、肩から腕、いわゆる小手先の力で操作すると、どうしても力任せになってしまいます。

これは私なりの理論ですが、力の発信源を相手から離すことで、相手は抵抗する目標を失ってしまうのではないかと考えています。
手首を握られた場合、接点(手首)から力を発揮するのではなく、そこからなるべく遠い場所、つまり腰や足から発した力を伝えると、相手をスムーズに崩していくことが出来ます。


中心に上げる3


相手の攻撃線を捌いて外し、指をしっかりと張って手刀を作ります。
刀を擦り上げるようにして、自分の目の前に手刀を持ち上げましょう。
この時に肘の使い方に注してください。「手刀を持ち上げる」という表現から、手首で相手を持ち上げてしまいがちですが、そうではなく、肘から動かしていく意識を持ってみてください。
これも「力の発信源を相手から離す」理論(?)の一環です。

どうですか?
自分の中心で手刀を操作できれば、相手の手が切れる(外れる)ことなく、粘着するように相手がくっついてきているはずです。


中心に上げる4


また、これも前回解説したことと重なりますが、手刀は横に回転させてはいけません
縦に操作する意識を持ってくださいね。横に回すと、必ず相手は手を離してしまいます。

全身の力を使うために、身体の中心で操作する。言葉でまとめると簡単なようですがこれがなかなか出来ないんです。
ここから派生して、「連動」や「重心」などの意識も必要になってきます。そしてこれらは別々に修行するというよりは、常に渾然一体(こんぜんいったい)となって稽古するべきものなんですね。


中心に上げる1


東京稽古会では、こうした大東流合気柔術の核となる基本の身体操作法を、様々な形で修得していく稽古を行っています。
興味のある人は、一緒にやってみませんか?



Posted on 2017/05/22 Mon. 18:16 [edit]

category: 片手捕

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tag: 大東流  合気柔術  古武術  姿勢  手刀 
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其の百四十三、粘着させる 大東流合気柔術  



正面打ちに来た相手の肘を制して、崩し固める。これが一本捕でしたよね。

東京稽古会では繰り返し取り上げ、修練してきた技です。
今回はこの一本捕のやり方を少し変えて、大東流合気柔術ならではの身体操作法の鍛錬をしてみましょう。


粘着させる2


まずは動画を見てみます。





初めは一本捕とまったく同じです。
打ち込んできた相手の攻撃線を外します。外側に足を捌いて身体を移動させましょう。
手刀で相手の打ち込みを受けます。押し返すのではなく、掬い上げるような意識です。

ほぼ同時に相手の肘をつかみます。これも力づくではなく、やや下から入るように心がけてください。

次に、相手の打ち込んできた腕を、斬り下げます。
腕だけで操作しないでくださいね。身体の中心で、手刀を使いましょう。


粘着させる4


本来、一本捕ではこの段階で相手を崩し切ってしまいますが、ここでは斬り落とした腕を掬い上げるように手刀に引っかけて、相手の肘を吊り上げます。

手首を柔らかく使って、手刀を相手の腕に粘着させます。少し難しいですね。

二つのことを意識しながら稽古してください。

一つ目は、手刀を自分の中心で使うこと。
最初は何とか相手の手首に絡めようとして、自分の手を回すように、横方向に回転させてしまいがちです。
そうすると、小手先で操作することになってしまい、相手は思ったようについてきてくれません。


粘着させる


手刀を自分の中心で真っすぐ縦に斬り落として、真っすぐ縦に斬り上げます。
先生の手本でも、一見すると腕を横に回しているように見えますが、腕の動きと連動して、身体の向きを変えているんです。
じっくり見ると、手刀を一貫して縦に操作していることが、分かると思います。

二つ目は手刀の「張り」を意識することです。
指をしっかりと開いて、のびやかに手刀を形成してみてください。
特に親指は重要です。指先を引き上げるように、しっかりと立ててみましょう。

外国人が「good」みたいなジェスチュアで親指を立てますよね。あの感じです。
そうすることで相手の腕への密着度が増していきます

この二つの意識を並行して操作すると、上手くいくと思います。


粘着させる3


相手に絡みつき、粘着するというのは大東流の身体操作の中に様々な形で登場してきます。
更にいうならば相手との接点に均等に力を加えること、肘の使い方、棒立ちになるのではなく、重心を低く構えること、などなど沢山克服するポイントがあります。

まだまだ奥行きは深いですが、まずは一歩ずつ、修行していきましょう!


Posted on 2017/05/03 Wed. 18:03 [edit]

category: 正面打

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tag: 大東流  姿勢  古武術  手刀  正面打  一本捕  合気柔術 
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其の百四十二、捕らせる  



相手が攻撃の意思を持って手首をつかんできたら、皆さんはどうしますか?
たいていの場合は、振りほどくか、身体ごと引っ張って掴んだ手を離そうとするのではないでしょうか。


捕らせる4


大東流では、振りほどいたりひっぱたりせず、逆にその接点を利用して相手の身体の自由を奪おうと考えます。

動画を見てください。





片手を掴んで来た相手に対して、手のひらを開きます
この力加減ですが、強く開くのではなく、指を柔らかく伸ばすようにして手の内を「張る」ような感覚です。

相手はこちらの手を封じようとしてくるわけですから、当然強く握ってきます。
そこに対抗するのではなく、むしろその力を迎え入れるように自分の手の甲を相手の掌にくっつけるようにしてみましょう。

言葉で聞くと一体何のことを言ってるのかわからないですよね。
ここからは実際に誰かに手首を握ってもらった方が分かり易いかもしれません。


捕らせる2


手の甲を相手の掌にくっつけると言いましたが、どこにくっつけてもいいわけではありません。
具体的には相手の拇指丘と小指丘の膨らんでいる部分に密着させます。

肘の辺りで自分の腕を軽く握って見てください。上腕の方から手首に向かって握った手を滑らせて来ると、自然に引っかかるところがあるのが分かると思います。
そこが、密着させる部分です。

不思議なもので、ここを攻められると、握っている側は手を離せなくなります。


捕らせる1



さて、密着させたら相手の肘を突き上げるように、手を操作します。
手を軽く開き、指を柔らかく伸ばしています。そう、手刀の形になっていますね。

手刀は、手首のところで曲げてはいけません。刀は真っすぐでしょ。
そのイメージを持ってください。

さっき、相手の肘を操作すると言いましたが、それにはコツがあります。
相手の肘と自分の肘を一直線にしてみてください。
手刀で、相手の体を擦り上げるようにして振りかぶります。

上手くいかないときは、腕だけ(肩から先)で手刀を動かしていることが多いです。
刀を操作するように、自分の中心で手刀を使うように心がけてみてください。
脇を締めて、膝の延長線上に手刀を乗せるイメージを持つと、感覚が掴みやすくなりますよ。


捕らせる5


最後は三カ条の形に極めて、終了です。
相手は爪先立ちになって、身体の自由を奪われた状態です。
初めは攻撃を仕掛けてきた相手を、無理なく制して形勢逆転です。

実際にここまで出来るかどうかは、稽古次第ですけどね。
東京稽古会で、体験してみませんか?



Posted on 2017/04/20 Thu. 09:39 [edit]

category: 片手捕

thread: 古流武術・武道 - janre: スポーツ

tag: 大東流  合気柔術  手刀  姿勢 
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其の百四十一、両手捕切返 大東流合気柔術  


相手の肩を詰め、重心を移動することで崩し投げる技です。

初伝一ヶ条の立合に「切返」という型があります。
以前このブログでも取り上げたことがありますね。「其の百二十五、切返」(http://daitouryu.blog.fc2.com/blog-entry-129.html )


両手捕切返1


こちらは両袖捕から始まる動きですが、今回はそれを両手捕でやってみます。
一見、複雑そうに見えますが、考え方は「切返」と同じです。

ともあれ、動画を見ましょう。





両手首を捕られたら手刀を相手の手の外側に回すようにして小指丘(小指の付け根の膨らんだ部分)を攻めます。
この時、引っぱろうとしたり、押し込もうとしては上手くいきません。
柔らかく、絡みつくように操作しましょう。「柔術」と呼ばれる所以がここにあります。

片方の手刀を自分の中心に持ってくるようにしながら、もう片方の手を相手側に伸ばします。

この操作と同時に、「切返」と同じように相手の外側に身体を捌きます
さらに、相手側に伸ばした腕の動きと同時に相手の裏に入身します。

つまり、腕だけで操作するのではなくて、身体全体の動きを連動させるんですね。
ここが一つ目のポイントです。


両手捕切返


手刀を搦めて相手の腕を封じますが、初めこれがなかなか難しいと思います。
コツは相手の肩を詰めることです。理想は両腕を同時に詰めたいのですが、最初は片方づつでも構いません。
ここでも、押し込もうとしたり、引っぱろうとすると力が「抜けて」しまいます。

大事なのは「絡める」こと。そのために、大東流では小指の使い方を重視しています。
このブログでもこれまでに何度か動画で解説していますので、過去記事の中から探して読んでみてください。
これが二つ目のポイントです。


両手捕切返2


さて、相手の後ろ(裏)に踏み込んだことで、腕は相手の前、足は相手の後ろになっています。相手は挟まれて、身動きが取れない状態です。
その上で、自分の重心をグッと下に下げます。足と腕を同時に(連動させて)下げるんですよ。このバランスがとれないとダメです。
上手くできれば相手は大きく崩れます。


両手捕切返3


相手を後ろに放り投げて、完成。
ここも、腰と上体を連動させることが大切ですよ。腕だけで投げようとすると余計な力が要りますし、相手の崩れが不十分な場合、反撃を受けて潰されてしまいます。

難しく感じるかもですが、ポイントを押さえて、ひとつひとつやっていきましょう!



Posted on 2017/04/13 Thu. 12:04 [edit]

category: 両手捕

thread: 古流武術・武道 - janre: スポーツ

tag: 大東流  合気柔術  手刀 
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其の百四十、帯落再び 大東流合気柔術  



また更新が滞ってしまいましたが、もうすぐ平常運転に戻ります。
これまで出来なかった分、どんどん稽古するつもりですよ~。

ブログの方も、コンスタントにアップしていく予定ですので、よろしくお願いします!


今回は初伝一ヶ条の型、「帯落(おびおとし)」を解説しましょう。
以前も「帯落」を紹介しましたが、(「其の百二十三、帯落」)そこでは伝えきれなかったことを含めて、書いていきますね。
前回の記事(http://daitouryu.blog.fc2.com/blog-entry-127.html)も併せて読んでみてください。



帯落詳解4


大東流の多くの技同様、これも見た目に惑わされずに、動きに隠された要点を掴むことが成功の秘訣です。

動画を見ましょう。





相手が衣紋締めに捕ってきますので、すかさず攻撃線の外側に捌きましょう
相手の上手(奥襟を掴んでいる方)側に移動します。これで首が締められるのをとりあえず防ぎます。

その際に「千鳥足」という操作を使います。
この操作をすることで、最小限の動きで腰の向きを変えます
足を一歩進め、つま先を外に開きます。

腰が切れる、つまり身体の向きが突然変わることによって、相手の腕には自分の中心からの力がダイレクトに伝わります。
こうすることで相手を効率的に崩していくんですね。
この回避動作と、次の攻撃に移るための身体操作が一体になっているところが、帯落の面白いところです。


帯落詳解2 


次に、相手の上手の下から、自分の腕を真っすぐに伸ばしていきます。
更に腕を伸ばすのと同時に、腰の位置を徐々に下げていきます。
ちょうど「天秤」のように伸ばすのと同じ分だけ低くなる感じですね。

こうすることで、相手の腕に自分の腕がピタリと密着するようになります。
その形を崩さずに、腰の位置を上げる、つまり真っすぐ立ちます。

ここまでは、前回解説したことと同じです。「千鳥足」と「天秤」の動きですね。


帯落詳解3


ここからは、少し難しくなります。
大事なことは、この一連の操作によって、相手の腕に「張り」を作ることです。
相手が掴んでいる襟と、伸ばした自分の腕が密着している部分、それから伸ばした掌が当たっている部分。この三点を均一な力加減で一直線に伸ばしてください

更にその状態で、相手の帯の下部分を引き込みます。
これも、腕を伸ばした方向と一直線になるように、引き込む方向を合わせるんですね。

その事によって、ここでも「張り」が出来ます。
首と、ヘソの間がピンと伸びきってしまう感じですね。すると、相手の上体は自由を奪われたようになります。

…難しいですね。
文章で伝えるのは、至難の業です。



帯落詳解1


やってしまいがちなのが、腕を伸ばして相手の顎を「押して」しまうこと。
「押す」と相手は崩れません。
表現が難しいのですが、むしろ「引き込む」感覚を持ってやってみてください。

引き込みながら、相手を吊り上げる、と言えば良いでしょうか?

言葉にすると、支離滅裂なようですが…。

これもまた、今後継続して取り上げていこうと思います。
稽古会で、お会いしましょう!



Posted on 2017/04/03 Mon. 19:12 [edit]

category: 衣紋締

thread: 古流武術・武道 - janre: スポーツ

tag: 大東流  合気柔術  古武術  丹田 
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