次回の稽古スケジュール

次の本稽古は 6月18日(日) 15時30分から17時30分まで
場所は 世田谷区総合運動場 体育館 第一武道場です。
参加費用は3000円です。 参加ご希望の方は 左上のメールフォームよりお問い合わせください。



また、自主稽古は随時開催しています。詳細はお問い合わせください

其の百一、肘返(ひじがえし) 大東流合気柔術 東京稽古会  


初伝一ヶ条の居捕(座って行う技)「肘返」です。


肘返


胸捕に来た相手の腕を無力化し、肘を制して投げます。
攻撃に来た肘を極めて反対に投げ返すのでこの名がついています(と思われます)。

動画を見てみましょう。





相手が胸倉を掴んできます。慌てず腕の外側に体重移動して捌きます。
同時に外側から腕を合掌するように胸に引きつけ、相手の手首を「胸と親指の付け根」で挟み込むようにします。

当身を入れながら、膝を立て、相手の側面に踏み込みます。
この間も、胸を捕りに来た相手の手首はしっかりと挟み込んだままです。
すると、手首を押さえられた相手の肘は、自然と曲がります。

その肘に、空いた手で同じように合掌する要領で親指の付け根をあてがいます。


肘返3


この時、決して力づくで押しつぶすような操作をしてはいけません。
ただ「あてがう」くらいの力加減で、相手が動かないようにするだけです。

相手の肘~手首がロックされたら、胸を張るようにして身体全体で突きあげるようにします。

ここがこの技の「えげつない」ところです。

胸を捕らせておいて、相手の小手(手首~肘)を親指の引きつけと胸の力で持ち上げます。
相手の小手には捕り手の全身の力が加わりますから、とても抵抗できません。


肘返2


たまらず腰を浮かしたところを、体の転換を使って投げます。

徹底されているのは、相手の力を、それより大きな力で無理なく制しているところです。
どんなに相手との体格差があっても、腕単体の筋肉と、足~腰~胸に至る体幹の筋肉では出せる力は比較になりません。大人と子供、男性と女性との関係においても然りです。


肘返4


大東流合気柔術は、相手に攻撃させることで自分の有利な状況に引き込む思考法を持っています。
この「肘返」から、そのことを端的に理解することが出来ます。

ね。
「えげつない」でしょ。

Posted on 2016/05/03 Tue. 10:59 [edit]

category: 胸捕

thread: 古流武術・武道 - janre: スポーツ

tag: 大東流  合気柔術  古武術  姿勢 
tb: 0   cm: 0

其の九十四、小指の締め 大東流合気柔術 東京稽古会  

掴みかかってきた相手の手首を制します。
ポイントは小指を相手の手に引っかけるような使い方です。


小指の締め4


動画を見てみましょう。





相手の攻撃は、胸捕(胸元を掴んで、押したり引き落としたりする)です。

それを、相手の腕の内側に捌いて手首を制すると「逆腕捕」となり、外側に捌くと「小手返」となります。
二つの技は、このブログで何度か解説してきましたのでもう一度復習の意味で見直してみてください。(「其の四十、小手返」「其の四十五、立合逆腕捕」など)


小指の締め3


今回は、攻撃に対してどちらに捌いても倒すことが出来るということを実践しました。
捌き方によって技は変わりますが、相手の手首を制するという目的は同じです。

捌くというのは、相手に対する自分の位置を変えることですから、上半身だけを動かすのではなく、しっかりと足を動かすことが大事です。
また、からだを引くのではなく、やや前に出るような意識をもちましょう。


小指の締め 追加


動画にも出てきたように、内側に捌いて相手の腕に自分の上腕部を添わせるようにします。すると、自然と相手の小指側(小指丘)に自分の小指が引っかかります。
締めこむように握り、剣を使う要領で縦に斬り下ろすと、相手を崩すことが出来ます。
これが逆腕捕です。

反対に胸捕を外側に捌くと、相手の手首の親指側(拇指丘)に自分の小指が引っ掛かります。
小指をしっかりと締め、もう片方の手を沿えるようにして斬り下ろします。小手返となります。


小指の締め2


今回は胸捕への対処法として稽古しましたが、顔に向かって突きを入れられたり、短刀で喉元を突いてこられたりした場合でもやり方は同じです。

前回(「其の九十三、手首を捕る」)も解説したように、親指や人差し指に力が入りがちですが、小指の締めを意識して稽古しましょう。
そうすることで、技の効きが変わってくるのが実感できるはずです。

Posted on 2016/04/04 Mon. 10:43 [edit]

category: 胸捕

thread: 古流武術・武道 - janre: スポーツ

tag: 大東流  合気柔術  古武術  手刀 
tb: 0   cm: 0

其の八十七、肘を攻める  

手で自分の肘の硬い部分を撫でまわすように触ってみてください。
ここが、相手を動けなくするポイントなんです。


肘を攻める2


前回(「其の八十六、肘を制する」)では、一本捕のときに相手の腕をどう無力化するかを解説しました。


今回は逆腕捕の場合の身体操作です。
動画を見てみましょう。





胸を掴まれたとき、相手の腕、肘の部分に下から拳をあてます。
すると、肘の関節が突起状になっているところがありますね。
ここに、ずれないように拳(握った指)をくっつけます。


肘を攻める


力任せに押し付けたり、腕の力に頼ると、ずれ易いです。
脇を締めて、からだ全体に相手の肘を「乗せる」ようにします。

相手は肘関節を逆に捕られていますから、腕を引き抜こうとします。
この時、上手く肘を捉えられていると、なかなか抜けません。


肘を攻める3


さらに自分の体勢を低くすると、肘を抑えられた相手はつま先立ちになり、かかとが浮き上がります。
こうなるともう、抵抗できません。
攻める部位と、角度によって簡単に相手を無力化できるんです。


肘を攻める5


「肘を攻める」と題しましたが、相手に当たっているのは握った拳の、ほんの先端だけです。
力も最小限しか必要ありません。むしろ力を抜くぐらいの方がかかりやすいと思ってください。


肘を攻める4


古武術の不思議な身体の使い方を、体験してみましょう。


Posted on 2016/03/05 Sat. 09:05 [edit]

category: 胸捕

thread: 古流武術・武道 - janre: スポーツ

tag: 大東流  合気柔術  古武術  姿勢 
tb: 0   cm: 0

其の七十八、低く入る  

この日は、東京稽古会で初めてとなる昇級審査を行いました。

低く入る7


2名の受審者があり、無事に合格となって終了したのですが、審査後に先生の方から気になる点があると指摘を受けました。


低く入る1


それがこの身体操作「低く入る」です。

動画を見ましょう。




相手に胸を捕られたあと、膝をゆるめて低くなり、そのままの高さで前に出ます。
この時、相手に掴まれている胸で押し込もうとしてはいけません。

あくまで、腹(丹田)を前に押し出すように進みます。


低く入る5


そうすることで相手の足が浮き上がり、自分に有利な体勢を作ることが出来ます。

もし胸で押し返そうとしたら?ただの力比べになってしまいます。
子供のケンカで、よくそうなっている光景を見ますよね。
最近はそんな風なケンカをする子供もいないのかもしれませんが。


低く入る6


さて、私が大阪の道場で稽古していた時に、先生に教わった言葉に「掴まれたところは放っておく」というのがあります。

大東流の技をかけるコツとして教わったのですが、よく考えれば仕事や日常でもそういうことってよくあるなあと思えたのです。

例えば仕事でトラブルになっているとき、人はその問題をどうにかしようとして焦ります。それを解決することにこだわりすぎて更に事態が紛糾していく…そんな時、一旦もめている問題を棚上げにして、全く違う方面からアプローチすることで、もともとのトラブルもうまく収まってしまったりする。


低く入る3


胸倉を掴まれると、普通の人は焦ります。振りほどこうとしたり、相手の手を掴んで取っ組み合いのケンカに発展したり。

そんな時、あわてず騒がず、体勢を低くしてお腹から一歩前に出るのです。

常に平常心が保てるかどうか。
人生の秘訣は、案外その辺りにあるかもしれません。


Posted on 2016/01/26 Tue. 12:12 [edit]

category: 胸捕

thread: 古流武術・武道 - janre: スポーツ

tag: 大東流  合気柔術  姿勢  丹田  からだ 
tb: 0   cm: 0

其の七十三、立合逆腕捕  



この技も、これまでに何度か解説してきました(「其の七、逆腕捕」「其の四十五、立合逆腕捕」など)。
一本捕と並んで、大東流の基本となる技です。


立合逆腕捕5


小手の逆をとる関節技の要素が入って来るので、その部分に目が行きがちですが、
それよりも、いかに古武術的なからだの使い方が出来るかというところに、逆腕捕を修行する要点があります。

先生のお手本を動画で確認してみましょう。





胸を捕られた相手を崩すために当身を入れつつ前に出ます。

手だけで殴ろうとするのは効果が薄いと思ってください。何度も解説してきたように、全身の力を相手に伝えることが重要です。

動画にあるように、そこに相手の足があったとしても構わず前に足を踏み出します。
自分の中心を意識して「真っすぐ」出ていきましょう。


立合逆腕捕1


相手の肘に当てている手刀と、突き伸ばした当身の腕は、刀を構えた時のように自分の中心線上で交差しているはずです。
このように丹田の力を自分の中心で集中することによって、技の切れは増します。


次に、相手の手を捕ります。が、ここで大事なことは、手を捕ることそのものに「こだわらない」ことです。
むしろ、自分の胸と相手の手が接している部分を使って技をかけるように心がけてください。

小手先で何とかしようと考えず、あくまでもからだ全体の力、「丹田の力」を伝える意識を持ちましょう。


立合逆腕捕2


しっかり腰を切って、相手を崩します。

この時に、うまく相手に力が伝わっていれば、相手の肩は落ち、手首と肩が一直線に伸びているはずです。

この形を作ることができれば、逆腕捕は概ね成功したといえるでしょう。


立合逆腕捕3


東京稽古会の最初の昇級審査でも、この技は審査項目に入っています。
ただ、形を覚えるだけでなく、古武術的なからだの使い方を意識できているかどうかが、重要です。


立合逆腕捕4


その辺りを念頭において、稽古してくださいね。


Posted on 2015/12/08 Tue. 09:30 [edit]

category: 胸捕

thread: 古流武術・武道 - janre: スポーツ

tag: 大東流  合気柔術  古武術  からだ  丹田  一本捕 
tb: 0   cm: 0

プロフィール

稽古への参加希望はこちらから

大東流合気柔術って何?

これまでの動画と記事

最新記事

最新コメント

カテゴリ

アクセス数

月別アーカイブ

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

ブロとも申請フォーム

QRコード


▲Page top