次回の稽古スケジュール

次の本稽古は 7月17日(月・祝) 14時00分から16時00分まで
場所は 世田谷区総合運動場 体育館 第一武道場です。
参加費用は3000円です。 参加ご希望の方は 左上のメールフォームよりお問い合わせください。



また、自主稽古は随時開催しています。詳細はお問い合わせください

其の百三十、小指をかける 大東流合気柔術 東京稽古会  


この日の東京稽古会では、本稽古の中で昇級審査を行いました。

無事に4名の会員が昇級できたのですが、その際に気付いた点を先生が指摘してくださり、全員で稽古しました。


小指をかける1


それがこの、「小指をかける」操作です。
動画を見てみましょう。





おなじみの「逆腕捕」です。
相手が胸倉をつかんでくるところを、手首、肘を制しつつ固め、おさえます。

この、胸を捕ってきた相手の手をつかむときに、握ろう握ろうとするあまりに小指が浮いていた人が多かったんですね。

大東流では、力づくではなく、効率的な身体の使い方をすることで相手を制していきます。
相手の手首を極めようとするあまりに、手の指に力が入り過ぎている状態になる・・・修行を始めたころに陥りやすいところです。

それを防ぐために、小指で「握ろう」とするのではなく、小指は軽く曲げた形で固定して、腕、もしくは身体全体を動かすことで操作します。これを、先生は「かける」と表現しているんですね。


小指をかける3


小指を、相手の母指丘の手首側、少し膨らんだところに当たるようにずらしてきます。
引っかかったところで、小指は固定です。握ろうとしたり、力を入れようとすると、緩みますから。
そのまま、腰を切るように動かすのと連動して、相手の手首を操作します。

何度も言うようですが、握らず、引っかけるように固定するだけですよ。
そうすると、相手の腕は逆関節を捕られて、崩れていきます。


小指をかける2


あらためて小指を見てみてください。細いですね。一番短いし。
小指は、何か重いものを動かそうとしたり、強く握ったりするのには向いてません。

でも、上に書いたように固定して使えば、けっこう便利なんです。
スーパーの買い物袋を小指にひっかけて持つと、割と楽でしょ。

以前の記事(「其の三十二、小指を使う」)で書いたように、小指は効率よく全身の力を使うのに適しています。
指の力に頼っても、たかが知れていますからね。


小指をかける4


それ自体では弱い小指だからこそ、腕全体、身体全体と連動して使うことに向いている、というのは大東流合気柔術が持つ面白い術理だと、私は感じます。


Posted on 2016/11/26 Sat. 09:56 [edit]

category: 胸捕

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tag: 大東流  合気柔術  姿勢  手刀 
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其の百二十九、七里引  

前回やった(「其の百二十八、肚で止める」)身体操作法をもとに、手首をつかんできた相手を制します。

この技は、無頼漢を制圧・連行するための技法として、かの武田惣角先生が、各地の警察署で伝授したとかしないとか。腕を極めたまま7里(30kmぐらい)連れて歩けるということで「七里引」という名前が・・・知りませんけど。


七里引3


皆さんも、いつか悪者を捕らえて法執行機関に連行する日のために、この「七里引」を修得して見ようじゃありませんか。

それはさておき。
動画を見てみましょう。





相手が手首を捕ってきます。片手捕です。

いつも言うことですが、型の稽古だからといって、攻撃も防御も形だけのことをしていては稽古の効率が上がりません

たとえば、片手捕の場合なら次の一手が必ず来るはずです。
自由な方の手で突きを入れてくるかもしれない。刃物で切りかかろうとしてくるかもしれない。ちょっとしたシミュレーションをいれることで、状況の認識は一変するはず。
そうした想定のもと、受ける側も、攻撃側も動きを練っていきましょう。


七里引2


さて、相手が手首を握ってきました。握られた側(捕り手)は次の攻撃を防がなければなりません。

前回の基本操作「肚で止める」を使って、まずは相手が押しこんでくる力を受け止めます。
次に相手の逆側の肩めがけて手刀を摺り上げます。手先の力を使ってはうまくいきません。「肚で止める」ことによって自分の中心から発する力を相手に返すような意識で操作してください。

これが決まれば、相手は肩を詰められたようになり、つま先立ちになります。


七里引1


ただ、初めのうちはここが難しいんです。
ここは、やはり大東流独特の微妙な感覚を磨いていく必要があるところです。
そのために「合気上」の鍛錬などが必要になってきます。

大事なことは、肩から先の力で操作しないことです。
身体の中心、肚(下丹田)から力を出していくことで、無理なく相手を制する感覚をつかんでいきましょう。

動画で先生がやっているように、両手を添えるようにして手刀を摺り上げることもその一環です。
片手ではなく両手を使うことで、より中心から出る力を使うことが出来ます。


七里引5


さて、相手が爪先立ちになったら、後は簡単です。
手刀の位置を変えずに相手の側面~やや後方に入り身して、母指丘を挟むように握って肘を極めます。

後は相手の肘の下に肩をつけるもよし、動画のように腕を絡めて逆関節に固めるもよし。
こうなると相手は抵抗力を失いますので、自分の思う通りに操ることが出来ます。

要点は、相手の攻撃を肚で受け、逆に肚からの力を相手に返せるか、なんですね。


七里引4


私の拙い文章では、伝わらないかな?
一度、稽古で体験してみてください。触れれば、きっとわかるはずです!


Posted on 2016/11/11 Fri. 09:45 [edit]

category: 片手捕

thread: 古流武術・武道 - janre: スポーツ

tag: 大東流  古武術  丹田  姿勢  武田惣角 
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其の百二十八、肚で止める  



今回取り上げるのは、大東流合気柔術の重要基本操作です。

これまでにも「合気上(あいきあげ)」といったタイトルで何度か登場したことを覚えている人もいると思います。


肚で止める5


私は、「合気上」というのは「鍛練法」だと思っています。
力を使わずに「合気で」人を持ちあげて投げ飛ばす、みたいなイメージでとらえられることが多く、「合気上」自体が不思議な技のように思われているようですが、それにはちょっと違和感があります。

でも、「合気上」って、人気あるんですよね。
ウェブで「合気上」を検索すると、山のように解説サイトがヒットします。
youtube上で公開しているこのブログの動画でも、合気上関連の動画閲覧回数はいつも上位に来ています。

合気系武術にまつわる独特のファンタジーの効果、みたいなものでしょうか?

閑話休題。
動画を見てみましょう。





座った状態で両手をとられて押し込まれます。
この時、相手の力を受け止め、さらに相手の重心の下に入るような意識で腰を浮かさせる、というのがいわゆる「合気上」です。
過去記事(「其の百、合気上」)で詳しく解説していますので読んでみてください。

ここでは、合気上の基礎となる身体の使い方を解説します。
それは相手の力を、「下丹田(肚)で受け止める」ということです。

稽古をしていて、どうもよく分からないという表情を見せる方が多いのは、ここです。
それはそうですよね。握られているのは手首ですから。
「ハラ、関係ないやん」
わかります。皆、初めはそうです。


肚で止める1


重要なことは、姿勢です。
正しい姿勢を保つことで、地面の反発力を利用すると言い換えると良いでしょうか?

まず、膝に重心がかかるように座ってみましょう。お尻が若干浮くような感覚です。

骨盤の上に、上半身を乗せているイメージを持ってください。
乗せているわけですから、上体は垂直を保たないと、安定しません。
だからと言って、上半身をガチガチにしないように。
力を抜いて、重力が最も素直にかかるように、まっすぐ座ります

この姿勢が、強い状態、正しい座り方です。


肚で止める3


初めに戻りましょう。

相手が手首をとって押してきます。
この時、腕に力を入れて対抗しようとすると、「肩から先の力」しか出ません。

力みをとって、正しい姿勢のまま、丹田と上半身、腕が一体になっているイメージを持ってください。

ここの感覚をつかむのが一番難しいのですが、腕を身体の中心を起点に伸ばすようにするのがコツです。
そして、相手が押してくる力を感じましょう。

さらに、相手の力が手首から腕、肩を通って自分の肚にまで到達するようにイメージします。
これが、「肚で止める」身体操作です。


肚で止める2


次回は、この操作法を使って、技をやってみますよ!


Posted on 2016/11/05 Sat. 00:40 [edit]

category: 基本動作

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tag: 古武術  大東流  合気柔術  姿勢  丹田 
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