次回の稽古スケジュール

次の本稽古は 8月20日(日) 10時30分から12時30分まで
場所は BumB東京スポーツ文化館 柔道場  です。
参加費用は2000円です。 参加ご希望の方は 左上のメールフォームよりお問い合わせください。




また、自主稽古は随時開催しています。詳細はお問い合わせください

其の九十三、手首を捕る 大東流合気柔術 東京稽古会  

大東流合気柔術の型稽古では、受け側の攻撃方法を決めて、捕る側がそれに対応して技をかけていきます。

少し前に、受けの攻撃がしょぼいと稽古にならない、というような意味のことを書きました。
ただ手を握るだけ、手刀を振り下ろすだけ・・・となると、技そのものが成立しづらくなります。


手首を捕る4



古武術というのは、もともと戦場での命のやり取りの中から生まれた技術・思考の体系ですから、平時の稽古であってもある種の仮想的な真剣勝負テイストが必要です。

前振りが長くなりましたが、手首を掴んで相手を無力化する攻撃方法です。
動画を見ます。





相手の手首の可動部分を握りこみます。
こうすることで、相手は手首を自由に動かすことが出来なくなります。

仮に相手が帯刀していたとすると、まずは剣を抜かせないようにすることが肝心ですよね。
手首の自由を奪うというのは、そういう意味があると思ってください。



手首を捕る1


握り方ですが、小指の方から相手の小指球に引っかけるようにして握ります。
大体の人はここで「?」となります。

普通、人は親指と人差し指で握ることに慣れています。その方が力が入れやすいから。
何度も何度も繰り返し言っていますが、大東流では、力を入れるとうまくいかないんです。

そうではなく、小指を締めるように引っかけて、親指と人差し指は相手の手首に密着させるくらいの力加減で握って見ましょう。


手首を捕る3


ちょうど刀を持つとき、柄を握りこむ、あのぐらいの加減です。
馬鹿力で柄を握りしめる奴はいませんよね。
大事なのは相手に到達する剣の動きと強さですから。

動画を見た人は、手首を捕られた方が盛大に痛がっているのを見て、「あぁ、これ相当強く握られとんのやろなー」と思っているかもしれませんが。
それは大きな間違いです。


手首を捕る2


逆に力を入れるとそんなに痛くありません。
力を抜いたほうが、伝わりやすい。
このことを、手首を捕るこの稽古で実感してみましょう。


Posted on 2016/03/31 Thu. 10:54 [edit]

category: 両手捕

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tag: 大東流  合気柔術  古武術  姿勢  からだ 
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其の九十二、居捕手刀詰 大東流合気柔術 東京稽古会  

これも何回かこのブログに登場した手刀詰です。
今回は双方が座って行う「居捕」です。

早速ですが動画を見ましょう。




手刀詰は相手の手首を掴まれるところから始めます。
立ってやる場合のポイントは姿勢を正しく保つ」「其の二十九、手首の鍛錬(一)」)、それから「力を抜く」「其の三十、手首の鍛錬(二)」)でしたね。

また、相手の手首を乗り越えるように斬り込む「其の七十四、乗りこえる」)というのもありました。


居捕手刀詰3


上のポイントは、居捕の場合も同じです。

前屈みになったり、力づくで手首を痛めつけてやろうとしても上手くいきません。
押さえつけるようにするのではなく、手刀を伸ばすようにして相手の中心に斬りこみましょう。


居捕手刀詰5


居捕の場合、立合と違うのは、お互いが座っていることです。
相手も動きにくいのですが、自分もそう自由に動けるわけではありません。
その場で動かずに技を行うのは、武術の世界では「居つく」と言って良くないこととされてます。


居捕手刀詰7


そこで、車倒の解説で出てきた「体重移動」が重要になるんです。
動画の先生の動きをよく見ればわかるように、腕の動きに合わせて右に左に重心を移しています

手刀詰めは手首の鍛錬として今後も取り入れて行きます。
稽古の中で、重心の移動を意識してみてください。

居捕手刀詰4


もう一つ、この技の目的は相手の手首を痛めるためではない、ということが重要です。
最初のころはそう勘違いしやすいんですが。

そうではなく、手首から肘、肩を詰めていって最終的に相手の体の中心に力を伝える(攻め込む)必要があります。

相手の腕を一旦伸ばし、次に肘を曲げさせます。
これも、力づくでやろうとするとダメです。
相手の抵抗を受けてしまって難しいんです。


居捕手刀詰6


ではどうするか?
自分の肘を使って相手の親指を攻めます
動画にも少しだけ出てきてますよね。ああいう風にやります。

その動きと、体重移動を同時に行うことで、相手の腕を詰めていきます。
書いていることがちゃんと伝わっているか心配ですが・・・。

稽古に来てくれたら、もっと丁寧に説明します!


Posted on 2016/03/27 Sun. 10:22 [edit]

category: 両手捕

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tag: 大東流  手刀  姿勢  居捕 
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其の九十一、車倒詳解(続) 大東流合気柔術 東京稽古会  

前回(「其の九十一、車倒詳解」)の続きです。
解説の中で何度も出てきた言葉が「体重移動」でしたね。
重心を移動させることで崩していくのが基本的な考え方です。


車倒詳解(続)3


今回はさらに技の切れ味を増すために必要な操作です。
単に動きというよりは「考え方」「意識」を変えると思ってもらった方がいいかもしれません。

動画を見ましょう。





相手に対して自分の身体の位置を変え、重心を移動させていくことは、動きが大きいだけになんとなくわかりやすかったと思います。

そこをクリアしたら、次は相手の横面打ちを受けた手の操作です。
自分の両腕で、相手の顎、ないしは肩と、手首の間に「張り」を作ることが大事なのですが、ここが緩んでしまうことが多いんです。
相手を「倒そう」という気持ちが強ければ強いほどそうなる傾向があります。


車倒詳解(続)


動画で見たように、相手が短刀を持っていると仮定して技に臨んでみましょう。

短刀で斬られると大怪我をしますよね。
だから、相手の手首が自由に攻撃してこられないように何とかして操作しようとするはずです。
この「意識」を持つことで、技が変わってきます。
型をなぞるだけではなく、技の本質(何を目的にしているのか)について考えるようになるんです。


車倒詳解(続)5


具体的には、相手の腕を上から押さえつけずに、下から自分の手刀に乗せるようにして「張り」を作ることです。
そのために、相手より低い位置で技をかけて行く意識が必要です。


車倒詳解(続)4


これを理解するためには、自分が短刀を手にして「受け」側に回ってみることです。
そして技の途中で、隙があれば相手を斬ろうと意識してみましょう。
それを繰り返しながら、どうすれば反撃しにくいか、捕り手(技をかける方)と一緒に研究してみるんです。

車倒に限らず、この「相手が刃物を持って攻撃している」発想を持つことは、他の技にも応用できます。


車倒詳解(続)2


「意識」、「発想」の違いで技が変わる(上達する)。
これも、古武術である大東流の面白いところです。


Posted on 2016/03/22 Tue. 09:51 [edit]

category: 横面打

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tag: 大東流  合気柔術  古武術  手刀 
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其の九十、車倒詳解 大東流合気柔術 東京稽古会  

恒例になった(なったのか?)「詳解」シリーズです。
今回は「車倒(くるまだおし)」です。


車倒詳解5


相手の横面打ちを受けながら、突き、崩しを入れ、相手を後ろ側に倒します。
動画と写真で型を覚えてしまいましょう!





まずは、横面打ちを受けます。
これは前回の「横面打ちを受ける」で解説しましたのでそちらも参照してください。


車倒詳解3


側面に回ってきた相手の攻撃を、自分も捌いて正面で受けます。
同時に相手の前進を止めるように、やや体勢を低くしながら当身を打ちます。
この時しっかりと踏み込んで体重移動してください。


車倒詳解4


次に、当身を入れた拳を開き、上に上げます。
顎に当てた手をさらに持ち上げ、相手をのけぞらせます。
相手の顎を向こうに押しすぎないこと。
意識としては垂直に手を上げるようにしてください。

相手が爪先立ったら、相手の横に並ぶように体重移動します。
外側の足で踏み込んで、寄せ足
この際、下半身だけが動いて、上半身が残っていては意味がありません。
全身で移動することが重要です。


車倒詳解2


相手の体勢はここまでの操作でかなり崩れているはずです。
ここからさらに、相手の後ろに踏み込んで体重移動です。
相手の顎に当てた手を、肩に移して向こう側に擦り出すようにします。

外側の手刀を大きく斬り下ろすようにすると、バランスを崩された相手はたまらずたまらずあおむけに倒れます。
相手が着地する直前に手刀で相手の手首を掴み、自分の腰骨のところにつけるようにします。


車倒詳解


脇腹と腕が伸びるように押さえ、止めを刺します。
残心。

ここまでが、大東流初伝の型「車倒」の要点です。

もちろん、これだけで説明し尽せるものではありません。
上達すればするほど、それぞれの局面でより深い動き方、考え方が現れます。
相手によっても、その時の攻撃の微妙な違いによっても技は変化します。

ここではあくまで基本的な考え方を示しました。
でも、それが「型で稽古する」出発点なのです。
何度も反復して、練りこんでいきましょう!

Posted on 2016/03/17 Thu. 10:48 [edit]

category: 横面打

thread: 古流武術・武道 - janre: スポーツ

tag: 大東流  手刀  正面打  古武術  受身 
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其の八十九、横面打ちを受ける 大東流合気柔術 東京稽古会  

前回(「其の八十八、捌いて打つ」)は横面打ちを打つための考え方でした。
今度はその受けです。


相手が自分の側面に移動して打って来ます。
そこで、ボーっと待っていてはいけません
自分も相手の打撃を中心線上で受けられるように捌きます。


横面打ちを受ける3


さらに、受けるだけでなく同時に攻撃に出ます
踏み込んで「当身」です。正拳で中段突きを出します。

この動画解説でなんども出てきたように、この当身は相手にダメージを与えるための打撃ではなく、自分に有利な状況を作り出すための身体操作です。

動画を見ましょう。





途中から、なんだか変なことになってますね。
実はこの身体操作法は、次回から解説する技、「車倒(くるまだおし)」の前段なんです。

相手の横面打ちを受けながら、自分は重心を前足にかけるように踏み込んで当身。
突き出した拳を開き、そのまま上に持ち上げます。


横面打ちを受ける2


すると掌底が相手の顎に当たりますが、構わずそのまま上げます。
横面打ちで前がかりになっている相手は持ち上げられて爪先立ちになり、体勢を崩す・・・上手くいけばの話ですが。

ポイントは、掌底を上げるとき、踏み込んだ前の足に後足を寄せることです。
「寄せ足」と言います。
この時、相手を向こうに押さないこと。むしろ自分が沈みながら掌底を真上に上げる意識です。


横面打ちを受ける1


もう一つは、横面打ちを受けた手刀を斬り下げないこと。
先生の動きを見ればよく分かりますが、掌底を上げると同時に、手刀にした手も上げていますよね。
二本の手の動きで相手を吊り上げるような感覚です。


横面打ちを受ける


わかりましたか?
読んでるだけでは、難しいですね、これは。
稽古に来られたら、一緒に動いてみましょう!

Posted on 2016/03/13 Sun. 09:45 [edit]

category: 横面打

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tag: 大東流  合気柔術  手刀  正面打 
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其の八十八、捌いて打つ  

型稽古を基本にしている大東流では、修行する者同士が如何に真剣に相手に対峙することが出来るかというところが重要になってきます。


受け(初めに攻撃する方)の攻めがしょぼいと、捕り(技をかける方)の稽古になりません。
かと言って毎回ムチャクチャに殴りに行っても困るのですが。
大人ですので加減してくださいね。


捌いて打つ3


さて、今回は以前にもやった横面打ち(「其の四十一、横面打ち」)です。
ただ、発想を少し変えています。


互いに剣を持って対峙している場合、馬鹿正直に正面から振りかぶって斬りに行ったりはしません。ノドを突かれて殺されてしまいますから。
やはり、相手の中心を避けて攻め込みます。


捌いて打つ2


同じように、攻撃を受けた時も、相手の攻撃線を外すように捌いてから打ち込みます。
動画を見ましょう。





先生の手本のように、横面打ちとは相手の攻撃を外すために「外側に捌いてから行う正面打ち」なんです。

だから、剣を斜めに振り回してはいけないんです。
「横面打ち」という言葉から、手刀を水平チョップみたいにする人がいますが、それは相手から容易に避けられてしまいます。ただ、しゃがめばいいんですから。


捌いて打つ1


正面打ちを受けたら、その手をゆるめないようにして、相手の側面に入身するようにします。
この時に自分の中心が相手の方にしっかりと向いているようにしましょう。


捌いて打つ4


この、相手の攻撃の中心線を外しながら、自分の攻撃はしっかりと中心線上で行っている・・・という考え方が、重要です。

次回も、この横面打ちを使った技を解説していきます。
 

Posted on 2016/03/09 Wed. 11:08 [edit]

category: 正面打

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tag: 大東流  正面打  手刀  入身  中心線 
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其の八十七、肘を攻める  

手で自分の肘の硬い部分を撫でまわすように触ってみてください。
ここが、相手を動けなくするポイントなんです。


肘を攻める2


前回(「其の八十六、肘を制する」)では、一本捕のときに相手の腕をどう無力化するかを解説しました。


今回は逆腕捕の場合の身体操作です。
動画を見てみましょう。





胸を掴まれたとき、相手の腕、肘の部分に下から拳をあてます。
すると、肘の関節が突起状になっているところがありますね。
ここに、ずれないように拳(握った指)をくっつけます。


肘を攻める


力任せに押し付けたり、腕の力に頼ると、ずれ易いです。
脇を締めて、からだ全体に相手の肘を「乗せる」ようにします。

相手は肘関節を逆に捕られていますから、腕を引き抜こうとします。
この時、上手く肘を捉えられていると、なかなか抜けません。


肘を攻める3


さらに自分の体勢を低くすると、肘を抑えられた相手はつま先立ちになり、かかとが浮き上がります。
こうなるともう、抵抗できません。
攻める部位と、角度によって簡単に相手を無力化できるんです。


肘を攻める5


「肘を攻める」と題しましたが、相手に当たっているのは握った拳の、ほんの先端だけです。
力も最小限しか必要ありません。むしろ力を抜くぐらいの方がかかりやすいと思ってください。


肘を攻める4


古武術の不思議な身体の使い方を、体験してみましょう。


Posted on 2016/03/05 Sat. 09:05 [edit]

category: 胸捕

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tag: 大東流  合気柔術  古武術  姿勢 
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其の八十六、肘を制する  

一本捕シリーズ」も、これでようやく最後です。
「其の八十一、一本捕詳解」であざとく予告したように、正面打ちを受けた後、「肘を制する」身体操作を解説します。


肘を制する


ある意味「一本捕」は肘を制するところが技の肝でもあります。
ですからこれを修得することで、技の理解度が格段に上がるでしょう。

早速、動画を見てください。





「制する」という言葉の語感から、力強く制圧するというイメージを抱いていた人は驚かれたんじゃないでしょうか?

「肘を制する」とは、すなわち「引っかける」ことなんです。
これも大東流合気柔術の思考法の面白いところですね。
局所に強く握りこむような圧力をかけると、本来伝えるべき力がうまく伝達しないと考えるのです。

さらに、引っかけるという身体操作には、「相手のからだを伸ばす」という意図も含まれます。


サムネ1


まず、正面打ちを受けた後、相手の肘を「引っかけるよう」に制します。そのまま前に出ることで相手の肘から肩が伸ばされます。
さらに出ると、今度は相手の脇~横腹の筋肉が伸びます。
実はこれも肝心なんです。

こうすることで相手の抵抗はかなり抑えられてしまいます。

一本捕の方法論にはこの他にも多種多様な考え方があり、脇を「詰めていく」やり方などもあります。あくまでもここでは「伸ばす」方法を採ると考えてください)


肘を制する2


さらに、「引っかける」「伸ばす」という操作は腕にも及びます。
手刀で相手の腕を斬り落とすときのことを思い出しましょう。

手首を握りこんで力ずくで落としては上手くいかないんでしたよね。
これも同じ原理です。手首、肘、肩までを伸ばし「一直線(一本)」にすることで相手は抵抗できなくなってしまいます。

だから「一本捕」というんです(ホントかどうかは知りません)。


肘を制する3


「一本にする」時のコツですが、相手の手のひらのアレをああすることでごにょごにょ・・・。
あまりにも秘伝に近いのでこれ以上はここには書けません。ごめんなさい。

稽古に来られたら、お教えしましょう!(多分)



Posted on 2016/03/01 Tue. 12:14 [edit]

category: 正面打

thread: 古流武術・武道 - janre: スポーツ

tag: 大東流  合気柔術  手刀  正面打  からだ  一本捕  古武術 
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