次回の稽古スケジュール

次の本稽古は 6月18日(日) 15時30分から17時30分まで
場所は 世田谷区総合運動場 体育館 第一武道場です。
参加費用は3000円です。 参加ご希望の方は 左上のメールフォームよりお問い合わせください。



また、自主稽古は随時開催しています。詳細はお問い合わせください

其の百四十四、中心に上げる 大東流合気柔術  

前回の「其の百四十三、粘着させる」http://daitouryu.blog.fc2.com/blog-entry-147.htmlでやったことを、技を変えて行います。

今度は手首を掴んできた相手の手首に絡みついて崩す手刀詰」です。
この技を行うために必須となる身体操作を解説していきます。

動画を見てください。





受け手が捕り手の片方の手首を掴む、片手捕から始めます。
手刀詰は、相手の手首に自分の手刀を絡めるようにして斬りおとします。
手刀を絡めることで、相手の肘、肩を固定して、自分の力を無理なく相手に伝えるところが重要なんですが、なかなかそれが上手くいきません。

前回の「粘着させる」でも触れましたが、絡める動作というのは力づくでは出来ません。
ではどうするかというと、全身の力を使うんですね。


中心に上げる2


具体的には、自分の中心で操作することによって、足から腰にかけての力を相手に伝えていくんです。
これが、肩から腕、いわゆる小手先の力で操作すると、どうしても力任せになってしまいます。

これは私なりの理論ですが、力の発信源を相手から離すことで、相手は抵抗する目標を失ってしまうのではないかと考えています。
手首を握られた場合、接点(手首)から力を発揮するのではなく、そこからなるべく遠い場所、つまり腰や足から発した力を伝えると、相手をスムーズに崩していくことが出来ます。


中心に上げる3


相手の攻撃線を捌いて外し、指をしっかりと張って手刀を作ります。
刀を擦り上げるようにして、自分の目の前に手刀を持ち上げましょう。
この時に肘の使い方に注してください。「手刀を持ち上げる」という表現から、手首で相手を持ち上げてしまいがちですが、そうではなく、肘から動かしていく意識を持ってみてください。
これも「力の発信源を相手から離す」理論(?)の一環です。

どうですか?
自分の中心で手刀を操作できれば、相手の手が切れる(外れる)ことなく、粘着するように相手がくっついてきているはずです。


中心に上げる4


また、これも前回解説したことと重なりますが、手刀は横に回転させてはいけません
縦に操作する意識を持ってくださいね。横に回すと、必ず相手は手を離してしまいます。

全身の力を使うために、身体の中心で操作する。言葉でまとめると簡単なようですがこれがなかなか出来ないんです。
ここから派生して、「連動」や「重心」などの意識も必要になってきます。そしてこれらは別々に修行するというよりは、常に渾然一体(こんぜんいったい)となって稽古するべきものなんですね。


中心に上げる1


東京稽古会では、こうした大東流合気柔術の核となる基本の身体操作法を、様々な形で修得していく稽古を行っています。
興味のある人は、一緒にやってみませんか?



Posted on 2017/05/22 Mon. 18:16 [edit]

category: 片手捕

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tag: 大東流  合気柔術  古武術  姿勢  手刀 
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其の百四十二、捕らせる  



相手が攻撃の意思を持って手首をつかんできたら、皆さんはどうしますか?
たいていの場合は、振りほどくか、身体ごと引っ張って掴んだ手を離そうとするのではないでしょうか。


捕らせる4


大東流では、振りほどいたりひっぱたりせず、逆にその接点を利用して相手の身体の自由を奪おうと考えます。

動画を見てください。





片手を掴んで来た相手に対して、手のひらを開きます
この力加減ですが、強く開くのではなく、指を柔らかく伸ばすようにして手の内を「張る」ような感覚です。

相手はこちらの手を封じようとしてくるわけですから、当然強く握ってきます。
そこに対抗するのではなく、むしろその力を迎え入れるように自分の手の甲を相手の掌にくっつけるようにしてみましょう。

言葉で聞くと一体何のことを言ってるのかわからないですよね。
ここからは実際に誰かに手首を握ってもらった方が分かり易いかもしれません。


捕らせる2


手の甲を相手の掌にくっつけると言いましたが、どこにくっつけてもいいわけではありません。
具体的には相手の拇指丘と小指丘の膨らんでいる部分に密着させます。

肘の辺りで自分の腕を軽く握って見てください。上腕の方から手首に向かって握った手を滑らせて来ると、自然に引っかかるところがあるのが分かると思います。
そこが、密着させる部分です。

不思議なもので、ここを攻められると、握っている側は手を離せなくなります。


捕らせる1



さて、密着させたら相手の肘を突き上げるように、手を操作します。
手を軽く開き、指を柔らかく伸ばしています。そう、手刀の形になっていますね。

手刀は、手首のところで曲げてはいけません。刀は真っすぐでしょ。
そのイメージを持ってください。

さっき、相手の肘を操作すると言いましたが、それにはコツがあります。
相手の肘と自分の肘を一直線にしてみてください。
手刀で、相手の体を擦り上げるようにして振りかぶります。

上手くいかないときは、腕だけ(肩から先)で手刀を動かしていることが多いです。
刀を操作するように、自分の中心で手刀を使うように心がけてみてください。
脇を締めて、膝の延長線上に手刀を乗せるイメージを持つと、感覚が掴みやすくなりますよ。


捕らせる5


最後は三カ条の形に極めて、終了です。
相手は爪先立ちになって、身体の自由を奪われた状態です。
初めは攻撃を仕掛けてきた相手を、無理なく制して形勢逆転です。

実際にここまで出来るかどうかは、稽古次第ですけどね。
東京稽古会で、体験してみませんか?



Posted on 2017/04/20 Thu. 09:39 [edit]

category: 片手捕

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其の百三十八、片手捕小手返  


今回は小手返です。
大東流初伝一ヶ条の小手返は両手捕から始まりますが、型の考え方を分かり易く修得するために、あえて片手捕から始めています。


片手捕小手返2


攻撃線を外すための身体の捌き方や親指の攻め、手刀の使い方など、大東流の特徴的な身体操作法を解説します。

まずは動画を見てください。





相手が片側の手首を掴んできます。片手捕ですね。
この時、相手のもう一方の手から攻撃を受けることを意識します

相手の攻撃線の上に留まったままでいると、まともに攻撃を受けてしまいますね。
そうさせないためにどうするか?
このところ何度かやっているように、外側に自分の身体を移して攻撃線を外します
足をしっかり動かして体勢を変えましょう。


片手捕小手返3


それと同時に捕られた手首を自分の目の前に持ち上げます。
表現の仕方が難しいのですが、まずは自分の掌を内側に向けるようにしてみてください。
以前、「其の百二十七、手鏡」で解説した身体操作法です。自分の顔を手のひらに映すような意識です。

最初はこれだけの操作で相手を止めることは難しいと思います。
自分の手を持ち上げることにこだわってしまって、力任せになることが多いからです。
そうではなく、自分を掴んできている相手の「手を攻める」というふうに考え方を変えてみてください


片手捕小手返1


具体的には相手の親指を攻めていきます
さらに、肘の使い方にコツがある・・・のですが、これ以上ここではバラせないので詳しく解説するのはやめておきましょう。

というのは半分冗談ですが、実際に手を捕ってみないと微妙なニュアンスが伝わりづらいのも事実です。
私のつたない文章では誤解を招いてしまうおそれもありますからね。

もちろん、稽古に来られた方には丁寧に秘訣をお伝えしますので。


片手捕小手返5


さて、足捌きと腕の操作で相手の攻撃を止めたら、空いた方の手で相手の拇指丘を挟むようにします。「つかむ」というよりは、小指の締めを効かせて挟み込むように。

そして、縦に斬り落とすように手刀を使います。

小手返しは、一見相手の手首をひねっているように見えますから、最初のうちは掴んだ手を回転させようと横の動きにこだわってしまう人が多いんです。
でも、それでは力が相手に伝わっていきません。

この動画解説でも再三言っているように、手刀は縦に使うということを意識してくださいね。

相手の肩口をやや外側に削ぎ切るように手刀で斬ると、相手の腰が崩れて、きれいに力が伝わっていきます。


片手捕小手返4


もったいないと思えるほど、たくさんの秘訣を書いてしまいましたが、文章を読んだだけでは習得は難しいものです。
実際に稽古で、試してみましょう。お待ちしています!



Posted on 2017/02/19 Sun. 19:34 [edit]

category: 片手捕

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其の百三十三、小手詰  

相手の手首と小手を詰めて制する技、小手詰(こてづめ)の解説です。
昨年の三月に行った稽古会でも、同じ型を稽古しました(「其の二十五、小手詰」)。


小手詰2 6


その当時は、正面打ちすら覚束なかった稽古生の皆さんでした。
今では身体の連動や、中心の意識を持ちつつ稽古に臨んでいます。

まさに「継続は力なり」です。

動画を見ましょう。





今回は片手捕から技を始めます。初伝二ヶ条では正面打ちの受けから入ります。

掴まれた手首の外側から手刀を回し、相手の腕に絡みつけます。
この時、手首の接点で相手を動かそうとしてはいけません
力がぶつかってしまうことで、相手に抵抗されてしまうからです。

そうではなく、手首の力を抜いて、肘から動かしていく意識を持って行ってみてください。


小手詰2 3


また、これまでにも何度も出てきたことですが、腕だけを動かすのではなく、身体全体で操作すること。
手刀を身体の中心で使うために、足をしっかりと動かすことが重要です。

編集するために動画をチェックしていますが、この部分に関しては、稽古生の皆さんは相当意識できるようになってきていますね。
2年間の成長が感じられるところです。


小手詰2 4


さて、今回は特に「小指の締め」を意識するように先生から指導がありました。

相手の手首を極めようとすると、人差し指と親指で力いっぱい握ってしまいがちです。
そうではなく、小指を締めるようにして操作します。

人差し指と親指の力を使うと、屈筋(力こぶの出る方)が働きます。
これは一見強そうに思えるのですが、どうしても小手先の力だけで操作することになってしまいます。

小指を使うことで全身の力を相手に伝えやすくなります
私もまだ修行途上で、上手く説明することが出来ないのですが、稽古をしていくうえで経験的にそれを感じています。


小手詰2 5


さらに、正しい姿勢を取ることも大事です。
先生の手本では、腕を曲げているように見える場合もありますが、最初のうちはしっかり腕を伸ばしてやってみましょう。


Posted on 2016/12/24 Sat. 14:20 [edit]

category: 片手捕

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其の百二十九、七里引  

前回やった(「其の百二十八、肚で止める」)身体操作法をもとに、手首をつかんできた相手を制します。

この技は、無頼漢を制圧・連行するための技法として、かの武田惣角先生が、各地の警察署で伝授したとかしないとか。腕を極めたまま7里(30kmぐらい)連れて歩けるということで「七里引」という名前が・・・知りませんけど。


七里引3


皆さんも、いつか悪者を捕らえて法執行機関に連行する日のために、この「七里引」を修得して見ようじゃありませんか。

それはさておき。
動画を見てみましょう。





相手が手首を捕ってきます。片手捕です。

いつも言うことですが、型の稽古だからといって、攻撃も防御も形だけのことをしていては稽古の効率が上がりません

たとえば、片手捕の場合なら次の一手が必ず来るはずです。
自由な方の手で突きを入れてくるかもしれない。刃物で切りかかろうとしてくるかもしれない。ちょっとしたシミュレーションをいれることで、状況の認識は一変するはず。
そうした想定のもと、受ける側も、攻撃側も動きを練っていきましょう。


七里引2


さて、相手が手首を握ってきました。握られた側(捕り手)は次の攻撃を防がなければなりません。

前回の基本操作「肚で止める」を使って、まずは相手が押しこんでくる力を受け止めます。
次に相手の逆側の肩めがけて手刀を摺り上げます。手先の力を使ってはうまくいきません。「肚で止める」ことによって自分の中心から発する力を相手に返すような意識で操作してください。

これが決まれば、相手は肩を詰められたようになり、つま先立ちになります。


七里引1


ただ、初めのうちはここが難しいんです。
ここは、やはり大東流独特の微妙な感覚を磨いていく必要があるところです。
そのために「合気上」の鍛錬などが必要になってきます。

大事なことは、肩から先の力で操作しないことです。
身体の中心、肚(下丹田)から力を出していくことで、無理なく相手を制する感覚をつかんでいきましょう。

動画で先生がやっているように、両手を添えるようにして手刀を摺り上げることもその一環です。
片手ではなく両手を使うことで、より中心から出る力を使うことが出来ます。


七里引5


さて、相手が爪先立ちになったら、後は簡単です。
手刀の位置を変えずに相手の側面~やや後方に入り身して、母指丘を挟むように握って肘を極めます。

後は相手の肘の下に肩をつけるもよし、動画のように腕を絡めて逆関節に固めるもよし。
こうなると相手は抵抗力を失いますので、自分の思う通りに操ることが出来ます。

要点は、相手の攻撃を肚で受け、逆に肚からの力を相手に返せるか、なんですね。


七里引4


私の拙い文章では、伝わらないかな?
一度、稽古で体験してみてください。触れれば、きっとわかるはずです!


Posted on 2016/11/11 Fri. 09:45 [edit]

category: 片手捕

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