次回の稽古スケジュール

次の本稽古は 11月23日(木・祝) 14時00分から16時00分まで
場所は 世田谷区総合運動場 体育館 第一武道場です。
参加費用は3000円です。 参加ご希望の方は 左上のメールフォームよりお問い合わせください。



また、自主稽古は随時開催しています。詳細はお問い合わせください

其の百二十八、肚で止める  



今回取り上げるのは、大東流合気柔術の重要基本操作です。

これまでにも「合気上(あいきあげ)」といったタイトルで何度か登場したことを覚えている人もいると思います。


肚で止める5


私は、「合気上」というのは「鍛練法」だと思っています。
力を使わずに「合気で」人を持ちあげて投げ飛ばす、みたいなイメージでとらえられることが多く、「合気上」自体が不思議な技のように思われているようですが、それにはちょっと違和感があります。

でも、「合気上」って、人気あるんですよね。
ウェブで「合気上」を検索すると、山のように解説サイトがヒットします。
youtube上で公開しているこのブログの動画でも、合気上関連の動画閲覧回数はいつも上位に来ています。

合気系武術にまつわる独特のファンタジーの効果、みたいなものでしょうか?

閑話休題。
動画を見てみましょう。





座った状態で両手をとられて押し込まれます。
この時、相手の力を受け止め、さらに相手の重心の下に入るような意識で腰を浮かさせる、というのがいわゆる「合気上」です。
過去記事(「其の百、合気上」)で詳しく解説していますので読んでみてください。

ここでは、合気上の基礎となる身体の使い方を解説します。
それは相手の力を、「下丹田(肚)で受け止める」ということです。

稽古をしていて、どうもよく分からないという表情を見せる方が多いのは、ここです。
それはそうですよね。握られているのは手首ですから。
「ハラ、関係ないやん」
わかります。皆、初めはそうです。


肚で止める1


重要なことは、姿勢です。
正しい姿勢を保つことで、地面の反発力を利用すると言い換えると良いでしょうか?

まず、膝に重心がかかるように座ってみましょう。お尻が若干浮くような感覚です。

骨盤の上に、上半身を乗せているイメージを持ってください。
乗せているわけですから、上体は垂直を保たないと、安定しません。
だからと言って、上半身をガチガチにしないように。
力を抜いて、重力が最も素直にかかるように、まっすぐ座ります

この姿勢が、強い状態、正しい座り方です。


肚で止める3


初めに戻りましょう。

相手が手首をとって押してきます。
この時、腕に力を入れて対抗しようとすると、「肩から先の力」しか出ません。

力みをとって、正しい姿勢のまま、丹田と上半身、腕が一体になっているイメージを持ってください。

ここの感覚をつかむのが一番難しいのですが、腕を身体の中心を起点に伸ばすようにするのがコツです。
そして、相手が押してくる力を感じましょう。

さらに、相手の力が手首から腕、肩を通って自分の肚にまで到達するようにイメージします。
これが、「肚で止める」身体操作です。


肚で止める2


次回は、この操作法を使って、技をやってみますよ!


Posted on 2016/11/05 Sat. 00:40 [edit]

category: 基本動作

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其の九十六、沈んで止める 大東流合気柔術 東京稽古会  

大東流古武術ですから、その身体操作法には日本古来の身体の使い方や考え方が色濃く含まれています。


沈んで止める (2)


今回紹介する「沈む」という考え方も、その一つです。

動画を見ましょう。





相手の強い力を受けても、自分が押し込まれないようにするために、重心を下げます。
すると、自分の身体に向かって来ていた相手の力がその方向を変えて、下に向かいます。
相手は地面を押しているような感じになってしまい、力を効率的に伝えることが出来なくなります。

逆に自分の方は、地面と一緒に相手を押し返しているような感覚になります。
いわば地球を味方につけているようなものです。


沈んで止める2


農耕民族である日本人は、永年「重心を低くして動く」感覚を培ってきました。
今では相撲をとって遊ぶ人も少ないのでしょうが、「沈んで動く」ことは相撲の基本です。
現代人にとってはなじみが薄くなってしまった考え方ですが、幸いこうして古武術の中に保存されているのです。

ただ、重心はいつ下げても良いわけではなくて、相手と接触して、力がこちらに向かってきた瞬間に、「ググッ」と沈みこんでやるんです。

この呼吸は、実際に相手についてもらって稽古することでしか会得できません。
今回は腰を押されるという負荷のかけ方ですが、片手捕でも、正面打ちでも同じことです。


沈んで止める3


相手の力を受けた瞬間に、「沈む」呼吸を覚えることで、自分の体勢を一気に有利に転じ得ることを覚えておいてください。

そして毎日の稽古の中で、試してみましょう。

Posted on 2016/04/12 Tue. 10:58 [edit]

category: 基本動作

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其の九十五、軸を作る 大東流合気柔術 東京稽古会  

今回はグッと地味になりますが、とても重要な内容です。


軸を作る


相手から攻撃を受けた時に、だらしなく後ろに下がり続けてしまうと、自分が次の行動に移ることはできません。
そればかりか、相手は図に乗ってさらに攻め立ててくるでしょう。


軸を作る2


そうならないように、自分の中心をしっかりと感じて、そこで相手を受け止める必要があります。これを、「軸」といったり「芯」といったりしています。
相手を受け止めるときだけでなく、自分が行動を移すときにも、この「軸」がしっかりしていなければなりません。

動画を見ましょう。





足を一直線上に置くことで、バランスがとりにくくなりますね。
その代わり、自分の中心はその直線上に乗っているわけですから感じやすくなります。

次に、相手と向かい合い、押してもらいます。
この時自分が乗っている直線の上に相手を乗せないと、簡単に押されて、崩されます。
この稽古の中で、自分の軸を作っていきます。


軸を作る4


注意しなければならないのは、上半身を反らせたり、前かがみにならないこと。
正しい姿勢腰の上に上半身を乗せて動くように意識する必要があります。

これを感得出来たら、歩幅を広げて立ちながらも、軸を保持して動けるようになります。


軸を作る3


と、簡単に言っていますが、これは相当に難しいことです。

私自身、技の最中に軸がブレることはしょっちゅうです。
もっと稽古しなければ。日常の中での意識も大事ですね。


Posted on 2016/04/08 Fri. 09:56 [edit]

category: 基本動作

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其の六十八、膝行(しっこう)  

座ると、足が自由に使えません。当たり前ですね。

大東流合気柔術では、座った状態で相手を制する「居捕」という技の体系があります。
座ったまま、武術的な動きをしなければなりません。


膝行4


では、どうやって動くとよいのでしょうか?
これまでにも何度も出てきたので見当がついている方もいると思いますが…。
「腰」を使ってからだを移動させます。


膝行3


その鍛錬が、膝で歩くこと、「膝行」です。

動画を見ましょう。





正座の状態でつま先を立てます。これを「跪座(きざ)」と言います。
そこから片方の膝を立てます。次に膝が地についている方の踵を、反対側の踵の方に引き寄せます。
さらに引き寄せた足の膝を前方に立て・・・を繰り返していきます。


膝行2


こうすることで、身体は正座したまま前方に進んでいくのですが、ここで気をつけなければならないことがあります。

たいていの場合、上に書いたような説明をして膝行を始めるのですが、膝や踵(つまり足)「だけ」を動かして身体を前に進めようとすると、キツイうえに身体がぶれます。
(その上、膝も痛いです)


膝行1


そうではなくて、腰を中心に動くのです。
先生の手本を見ると、腰の動きに足(下半身)が追随しているのが感じられると思います。

頭に紙コップを乗せて練習している様子がありますが、これは腰から動くことで、からだの軸をぶれさせないようにする稽古なのです。


膝行5


膝行が出来るようになると、立った状態でも軸をぶれさせず動くコツがつかめますよ。

紙コップの練習は、ちょっと笑ってしまいますけどね。


Posted on 2015/11/13 Fri. 08:08 [edit]

category: 基本動作

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其の六十七、受身後に備える  

基本動作の鍛錬です。

この東京稽古会では、受身の修得を初期の目標にしています。


受身後に備える4


回を重ねるごとに段々と習熟度も上がってきていますが、受身をとることで安心して動作が終わってしまっていることが多いようです。

武術的に言うと受身をとるという状況は、相手に投げられたり倒されたりしたことによって起きます。



受身後に備える2



ですから、うまく受身をとった後でも、相手の次の攻撃が迫っていることを想定しなければなりません。

動画を見ましょう。







前方回転受身、後方回転受身ともに、自分が元いた場所に相手がいるわけですから、その方向から攻撃が来ます。

受身から起き上がる一連の動作の中で、受身を始めた方向に向き直ります。
動画にあるように、いったん起き上がった後に向き直っていては間に合いません。



受身後に備える



しっかりと相手の来る方向に対して態勢を整えます。
先生は「一歩前に出る」と教えて下さっています。



受身後に備える3



一人で基本動作を稽古するときでも、常に相手があることを意識しなければいけません。
この鍛錬は、それを気づかせてくれますね。

Posted on 2015/11/10 Tue. 07:25 [edit]

category: 基本動作

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