次回の稽古スケジュール

次の本稽古は 9月18日(月・祝) 14時00分から16時00分まで
場所は 世田谷区総合運動場 体育館 第一武道場です。
参加費用は3000円です。 参加ご希望の方は 左上のメールフォームよりお問い合わせください。



また、自主稽古は随時開催しています。詳細はお問い合わせください

其の百四十五、正面で構える 大東流合気柔術  



相手との接点を自分の中心で操作する動きの続きです。大東流の技法として重要なところですので、繰り返しやっていきますよ。


正面で構える1


今回は「腰車」を取り上げます。
この形は攻撃してきた相手の腰を浮かせることがポイントです。腰を浮かせて、爪先立ちにしてしまえば、簡単に投げ落としてしまえます。
では、どうやって相手を浮かせるか?

まずは動画を見ましょう。





相手が奥襟を捕って締めに来ます。「衣紋締(えもんじめ)」ですね。
そのままにしていると、数秒で頸動脈から頭への血流が止まって落とされてしまいます。相手の腕が伸びてきたのと同時に外側に身体を捌いて、当身を入れます

この時、相手の腕は交叉して締めにかかってきますので、上になった腕(上手=うわて)の方に捌きます。身体全体で動くことが重要ですよ。


正面で構える2


さて、とりあえず首を絞められるピンチは脱しましたが、当然これで終わりではないですよね。今度はこちらが相手を制する番です。

相手の肘の下側に手刀をあてて持ち上げます
こうすることで相手の体は斜めに崩れます。

ただ、やってみればわかると思いますが、腕の力だけで相手の上半身を持ち上げ、崩すのは思ったより大変です。
グイグイ首を締めに来ているわけですから、おとなしく為すがままになるわけもありません。

先ほど、「手刀をあてて持ち上げる」と書きましたので、文字通りに取ると腕の力で対処しているように読めますが、実際にはここで「全身の連動力」を使って崩していきます。


正面で構える4


まず、手刀を自分の中心に摺り上げるように掲げます。相手の腕は自分の奥襟を起点として伸びていますから、必然的に掲げた手刀は相手の腕に接触します。

手刀が当たったら、力づくで上に伸ばそうとせずに、腰を内側に切ります。ここで使うのが「千鳥足」の技法です。
「其の百十六、千鳥足(一)」http://daitouryu.blog.fc2.com/blog-entry-120.html
「其の百十七、千鳥足(二)」http://daitouryu.blog.fc2.com/blog-entry-121.html
足の方向を変えることによってコンパクトに身体の向きを変えるんでしたよね。

身体の向きを変えながら、手刀を自分の鼻先辺りまで斬り上げます。
何度も言っていることですが、この時に手刀と身体の動きがバラバラではいけませんよ。しっかりと連動させましょう。必ず身体の中心で操作してください。

こうすることで、相手の体は驚くほど簡単に崩れます。
全身の力を接点に集めた威力が発揮されるんですね。


正面で構える3


相手が上体を崩し、つま先立ちになったら。下手を引き込みながら、腰の上を転がすように、投げます。
最後まで、相手の肘に当てた手刀が自分の中心にあることを意識しましょう。

文章では書ききれなかった細かな動き、例えば手刀をあてる際の方向転換や、相手を浮かせる時のわずかな沈み込みなど、形として成立させるためには他にも技術が必要になりますが、それは実際に道場でやってみましょう。

東京稽古会で、お待ちしています。



Posted on 2017/06/07 Wed. 19:54 [edit]

category: 衣紋締

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tag: 大東流  合気柔術  手刀  姿勢 
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其の百四十、帯落再び 大東流合気柔術  



また更新が滞ってしまいましたが、もうすぐ平常運転に戻ります。
これまで出来なかった分、どんどん稽古するつもりですよ~。

ブログの方も、コンスタントにアップしていく予定ですので、よろしくお願いします!


今回は初伝一ヶ条の型、「帯落(おびおとし)」を解説しましょう。
以前も「帯落」を紹介しましたが、(「其の百二十三、帯落」)そこでは伝えきれなかったことを含めて、書いていきますね。
前回の記事(http://daitouryu.blog.fc2.com/blog-entry-127.html)も併せて読んでみてください。



帯落詳解4


大東流の多くの技同様、これも見た目に惑わされずに、動きに隠された要点を掴むことが成功の秘訣です。

動画を見ましょう。





相手が衣紋締めに捕ってきますので、すかさず攻撃線の外側に捌きましょう
相手の上手(奥襟を掴んでいる方)側に移動します。これで首が締められるのをとりあえず防ぎます。

その際に「千鳥足」という操作を使います。
この操作をすることで、最小限の動きで腰の向きを変えます
足を一歩進め、つま先を外に開きます。

腰が切れる、つまり身体の向きが突然変わることによって、相手の腕には自分の中心からの力がダイレクトに伝わります。
こうすることで相手を効率的に崩していくんですね。
この回避動作と、次の攻撃に移るための身体操作が一体になっているところが、帯落の面白いところです。


帯落詳解2 


次に、相手の上手の下から、自分の腕を真っすぐに伸ばしていきます。
更に腕を伸ばすのと同時に、腰の位置を徐々に下げていきます。
ちょうど「天秤」のように伸ばすのと同じ分だけ低くなる感じですね。

こうすることで、相手の腕に自分の腕がピタリと密着するようになります。
その形を崩さずに、腰の位置を上げる、つまり真っすぐ立ちます。

ここまでは、前回解説したことと同じです。「千鳥足」と「天秤」の動きですね。


帯落詳解3


ここからは、少し難しくなります。
大事なことは、この一連の操作によって、相手の腕に「張り」を作ることです。
相手が掴んでいる襟と、伸ばした自分の腕が密着している部分、それから伸ばした掌が当たっている部分。この三点を均一な力加減で一直線に伸ばしてください

更にその状態で、相手の帯の下部分を引き込みます。
これも、腕を伸ばした方向と一直線になるように、引き込む方向を合わせるんですね。

その事によって、ここでも「張り」が出来ます。
首と、ヘソの間がピンと伸びきってしまう感じですね。すると、相手の上体は自由を奪われたようになります。

…難しいですね。
文章で伝えるのは、至難の業です。



帯落詳解1


やってしまいがちなのが、腕を伸ばして相手の顎を「押して」しまうこと。
「押す」と相手は崩れません。
表現が難しいのですが、むしろ「引き込む」感覚を持ってやってみてください。

引き込みながら、相手を吊り上げる、と言えば良いでしょうか?

言葉にすると、支離滅裂なようですが…。

これもまた、今後継続して取り上げていこうと思います。
稽古会で、お会いしましょう!



Posted on 2017/04/03 Mon. 19:12 [edit]

category: 衣紋締

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tag: 大東流  合気柔術  古武術  丹田 
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其の百二十三、帯落 大東流合気柔術 東京稽古会  

前回の「抱締」を、双方が立った状態(立合)でやるとこの型になります。
「帯落(おびおとし)」

首を締めに来た相手に対し、身体を捌いて腕を伸ばすことで、逆に腰を折るようにして崩し倒します


帯落1


文章を読んでも、何のことだかさっぱりわかりませんよね。

動画を見ましょう。





受け手の攻撃は衣紋締めです。両腕で頸動脈を締めに来ます。
前回同様、そのままでは数秒で意識がなくなってしまいますので、捕られると同時に身体を捌いて攻撃線を外します

この時に使うのが「千鳥足」の身体技法です。「千鳥足」を使うことで足を大きく踏み変えずに腰を切り、身体の方向を変えることが出来ます。

身体を捌くと同時に当身を入れ、相手の腰を引かせます。


帯落3


そこから相手の上手(奥襟をつかんでいる方)側の腕を伸ばし、顎辺りに当たるまで柔らかく伸ばします
前回「抱締」でも解説したように、この腕で相手を押すと技はかかっていきません
ここがポイントです。

柔らかく、相手に絡みつくように伸ばします。
コツは、相手の腹の辺りから、小指でなぞるようにして手刀を摺り上げることです。
これで、力技ではない、相手に密着する感覚をつかんでください。


帯落2


段々複雑になっていきますが、もう少し。
この腕を伸ばす操作と同時に、自分の体勢を低くします。手刀を擦り上げながら、天秤のように腰の位置を下げる要領です。
このようにして腕を伸ばしきったら、首を締めに来ている相手の腕も、同じように伸びているはずです。

そこで、自分の体勢をもとに戻します。しゃがんで、低くなっていたところから、元の体勢になるんですね。
ここで、腕は曲げてはいけません。柔らかく伸ばしたままです。
手で押そうとしてはダメですよ。


帯落4


すると、相手はかかとを浮かせてつま先立ちになります。
ここまで崩したら、あとは倒すだけ。帯の結び目を手前に引くようにしながら、それに合わせて手を前に差し出します。
ここも天秤のようにバランスをとるように動きを合わせることが大事です。

…難しいですか?
実際、本稽古でやってみた人たちも、最初はその複雑さに戸惑っていたみたいです。
ただ、身体の動かし方に戸惑うことって、普段、無いでしょ?


帯落5


この微妙な身体感覚を経験して、習得してくことが、大東流を修行する面白さでもあると思うんですよね。

稽古しましょう!

Posted on 2016/09/30 Fri. 09:16 [edit]

category: 衣紋締

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其の百二十二、抱締 大東流合気柔術 東京稽古会  



初伝一ヶ条の型、「抱締(だきじめ)」を解説します。

相手が首を締めに来た腕を捕り、最後に自分の腹に抱きかかえるようにして締め付けるところからこの名前がついた、のかもしれません。


抱き締め5


「抱きしめたい♡」みたいなちょっと甘い感じとはかけ離れてますのでお気を付けください

動画を見ましょう。





一見複雑な動きの連続ですが、ポイントを押さえることで理解しやすくなります。

受け手の攻撃は「衣紋締」です。手首と襟を使って頸動脈を締めます。
ボーっとしていると3秒くらいで「落ちて」しまいます。いわゆる絞め技ですから練習するときは面白半分にやらずに、危険性をきちんと認識しながらやること

捕り手側は、当然、ただ締められていてはダメです。
首が締まらないように捌きます。相手の手から逃れようと上半身だけを動かすと、逆効果です。余計に締まっていきますから、必ず足を使って、身体全体で動きましょう

この「捌く」動きで、相手の攻撃線を外します。「其の百二十、攻撃線を外す」で解説したことをもう一度思い出してください。まだ見ていない人は一読するべしです。


抱き締め3


さて、捌くと同時に当身です。相手の腹部めがけて突きを入れます。
これも形だけではなく、相手の腰が引けるように身体全体で当身を入れましょう。
相手が腰を引くことで、締めに来た腕を伸ばさせることが目的です。
この操作が出来ないと次の動きが、効力を発揮しませんから要注意。

相手の腰が引けたら、締めに来ている腕の間から自分の腕を相手の肩めがけて差し伸ばします。
力づくではなく、相手の体に絡みつくように伸ばすのがコツです。


抱き締め4


指先が相手の肩にあたりますが、ここを押そうとこだわってはいけません
先ほど当身を入れた時に「相手の腕を伸ばす」といいましたが、この操作もその延長線上にあります。

ヒントは、相手の腕と自分の身体の「接点」です。
この接点全てを使って、相手の腕を伸ばし、崩します

最初のうちは、差し出した腕一本で何とか崩そうとしてしまいがちです。そうすると小手先の力しか発揮できません。
むしろ腕は柔らかく伸ばすこと。そして姿勢を正しくとることで、全身の力を相手に伝えます


抱き締め2


動画で先生の姿勢を見てください。受け手側は身体が前傾するように崩れていますが、先生は「地面から垂直に生えている」ような盤石の体勢です。

稽古すれば、ここは比較的容易に習得できます。
道場に足を運んで、繰り返しやってみましょう!




Posted on 2016/09/23 Fri. 09:11 [edit]

category: 衣紋締

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其の百十五、腰車 大東流合気柔術 東京稽古会  


初伝一ヶ条の型、腰車です。

掴んできた相手を身体を開いて崩し、腰に乗せるようにして投げ、倒します
新しい身体の操作法がいくつか出てきているので、初めての人には戸惑いがあったかも知れませんね。


腰車1


これ、恒例の「詳解」シリーズに入れようかと思ったんですが、稽古の様子を見ていると少し難易度が高そうに見えました。
なのでまた、機会を改めて「詳解」しますね。

動画を見てみましょう。





受け側の攻撃は「衣紋締(えもんじめ)」
相手の奥襟と前襟をそれぞれ掴んで、押し込むようにして頸動脈を締めます。

分かりづらいですか?
もう少し詳しく説明しましょう。

奥襟をつかんだ方(上の手)の足を前に出して体重をかけ、肘を張ります。小手が相手の首に密着します。
同時に前襟をつかんだ方(下の手)を、上の手とクロスするように引きます。すると、前襟も引っ張られて、相手の首が小手と襟の両方で締まるんです。


腰車2


捕り手側も、ボーっとしていては死んでしまいますので、自分の顎を相手の小手に当てて、頸動脈を守ります。
顎を当てたまま、それとは反対の方へ身体を捌いて、締めてくる力を逃がします。

次に身体を開きます。
この時に使うのが「千鳥足(ちどりあし)」という操作法です。


腰車6


右足を一足分前に進めて、かかとを支点にして外側につま先を向けます。
向けると同時に、つま先と同じ方向に身体の中心を向けます

腰が大きく回転するのが分かりますか?

「千鳥足」という言葉に惑わされて、足先を動かす操作法だと思ってはいけません
でも、ほとんどの人はそう勘違いするんですね。
無理もないと思います。

だってこんな動き、普通に生活してたら絶対出てこんもん!


腰車4


さて、千鳥足で身体を開く操作を行ったら、相手は体勢を大きく崩しているはずです。
この時に、襟をつかんできている相手の両肘を、腰の動きに合わせて上下に分けるように導いてやります

ここも、腕力で力任せに押し広げようとしないでください。
軽く手刀をあてて、「導く」ように動かせば十分です。その方が相手の崩れは大きくなります。


腰車5


そのまま一歩前に出ると、自然と相手の腰が自分の腰のあたりにあるはずです。
180度体を転換しつつ、手刀を斬り下ろすようにすると、相手は腰の上を転がるようにして、倒れていきます。

この時の様子が、腰を車輪が通るように転がるので「腰車」と言いま・・・いや、知らんけど。


Posted on 2016/08/03 Wed. 10:10 [edit]

category: 衣紋締

thread: 古流武術・武道 - janre: スポーツ

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