次回の稽古スケジュール

次の本稽古は 11月23日(木・祝) 14時00分から16時00分まで
場所は 世田谷区総合運動場 体育館 第一武道場です。
参加費用は3000円です。 参加ご希望の方は 左上のメールフォームよりお問い合わせください。



また、自主稽古は随時開催しています。詳細はお問い合わせください

其の百四十三、粘着させる 大東流合気柔術  



正面打ちに来た相手の肘を制して、崩し固める。これが一本捕でしたよね。

東京稽古会では繰り返し取り上げ、修練してきた技です。
今回はこの一本捕のやり方を少し変えて、大東流合気柔術ならではの身体操作法の鍛錬をしてみましょう。


粘着させる2


まずは動画を見てみます。





初めは一本捕とまったく同じです。
打ち込んできた相手の攻撃線を外します。外側に足を捌いて身体を移動させましょう。
手刀で相手の打ち込みを受けます。押し返すのではなく、掬い上げるような意識です。

ほぼ同時に相手の肘をつかみます。これも力づくではなく、やや下から入るように心がけてください。

次に、相手の打ち込んできた腕を、斬り下げます。
腕だけで操作しないでくださいね。身体の中心で、手刀を使いましょう。


粘着させる4


本来、一本捕ではこの段階で相手を崩し切ってしまいますが、ここでは斬り落とした腕を掬い上げるように手刀に引っかけて、相手の肘を吊り上げます。

手首を柔らかく使って、手刀を相手の腕に粘着させます。少し難しいですね。

二つのことを意識しながら稽古してください。

一つ目は、手刀を自分の中心で使うこと。
最初は何とか相手の手首に絡めようとして、自分の手を回すように、横方向に回転させてしまいがちです。
そうすると、小手先で操作することになってしまい、相手は思ったようについてきてくれません。


粘着させる


手刀を自分の中心で真っすぐ縦に斬り落として、真っすぐ縦に斬り上げます。
先生の手本でも、一見すると腕を横に回しているように見えますが、腕の動きと連動して、身体の向きを変えているんです。
じっくり見ると、手刀を一貫して縦に操作していることが、分かると思います。

二つ目は手刀の「張り」を意識することです。
指をしっかりと開いて、のびやかに手刀を形成してみてください。
特に親指は重要です。指先を引き上げるように、しっかりと立ててみましょう。

外国人が「good」みたいなジェスチュアで親指を立てますよね。あの感じです。
そうすることで相手の腕への密着度が増していきます

この二つの意識を並行して操作すると、上手くいくと思います。


粘着させる3


相手に絡みつき、粘着するというのは大東流の身体操作の中に様々な形で登場してきます。
更にいうならば相手との接点に均等に力を加えること、肘の使い方、棒立ちになるのではなく、重心を低く構えること、などなど沢山克服するポイントがあります。

まだまだ奥行きは深いですが、まずは一歩ずつ、修行していきましょう!


Posted on 2017/05/03 Wed. 18:03 [edit]

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其の百二十七、手鏡 大東流合気柔術 東京稽古会  

今日は少し変わった技法を紹介します。
今ではあまり見なくなりましたが、把手(とって)のついていない、名刺大の鏡、皆さん知ってますか?

小さいガラスに反射材を塗って、エナメルで固めただけ…みたいな鏡が、僕の子供のころにはまだありました。昭和です
今でいうと…スマホ???


手鏡4


それを使って自分の顔を見るような。
そんな動きで、大の男の肘を極め、爪先立ちにさせる、面白い身体の使い方です。

動画を見てみましょう。





正面打ちを受け、捌きます。
ここ何回か連続してやっている、攻撃線を外す身体の捌き方です。

相手の手首に接した手刀をずらすようにして、掌の小指丘に滑らせ、親指とその他の4指ではさむようにします。そのまま、あわてずに大きく軌道を描きながら、相手の掌が自分の顔の前に向くように持ってきます。


手鏡2


手先で引っ張ろうとしてはダメですよ。
足、腰を使って(体を動かして)、常に自分の身体の正面に相手の掌を置き続けるようにします。

その時、自分の肘と相手の肘を結んだ線が一直線になるように。
さらに、その線が地面に対して垂直になるように持ってきます。


手鏡1


相手の小指球を挟んでいる、自分の手の指先は真っすぐ上を向いています。
そう、ちょうど手鏡を見るように
スマホじゃないですよ。スマホは、指が横向いてしまいますよね。

さあ、その形に相手の肘を極めたら、しっかり体重移動して、自分の膝の延長線上に相手を乗せるようにしましょう。
そうすると、あら不思議。
挟んだ指先で吊り上げるように相手の腰が浮きました。つま先立ちで痛がっています


手鏡3


これを、ヒョイっと引き落とすようにすると、簡単に倒すことが出来ます。
双方座った状態(居捕)でこれをやると、木葉返(こばがえし)という技になります。

今度また、やってみましょう。





Posted on 2016/10/29 Sat. 09:02 [edit]

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其の百二十四、捌いて入る 大東流合気柔術 東京稽古会  


古武術に特徴的な身体の使い方です。
このブログで何度も取り上げている全身の連動を鍛錬します。


捌いて入る1


これまでに出てきた型の中にも、この動きが出来れば上手くいくものが沢山あります。
負荷が小さい分、わかりやすく、練習しやすい動きですね。

動画を見ていきましょう。





正面打ちを打ってきた相手の攻撃線を外すように外側に捌きます。
「其の百二十、攻撃線を外す」で解説したように、相手の打撃を受けた手刀を動かしてはいけません
受けたところで接点を保ったまま、足を動かして身体を移動させます。

初めのうちは、手で相手の腕を払いのけようとしてしまいがちです。
そうすると小手先の力で相手に対処してしまうことになり、結局は、腕力でのせめぎあいになってしまいます。

何かと生きにくい世の中。それでは、しんどいですよね。


捌いて入る3


古武術では相手の攻撃に、全身の力を使って対処します。
自分の持っている力を全部使うことで、効率よく事に当たろうという思想です。

ここが、今回のポイントです。

さて、捌いて相手の外側に出たら、空いている方の腕を相手の脇の下に差し入れます。
チョップを打つように叩きに行くのではありませんよ。
柔らかく伸ばすように相手の胸の辺りに当てるだけです。
このとき相手に触れた接点が後々モノを言います。


捌いて入る2


両腕を相手の方に伸ばしている姿勢のまま、相手の背面に踏み込みます。

先ほど言ったポイントを思い出しましょう。
手の力だけで相手の体を動かそうとしても、上手くいきません。
ましてや、自分に斬りかかってきている相手です。

腕を伸ばした形をそのままに、身体全体で相手の後ろに身体を移動させましょう。
この、「腕を伸ばした形をそのままに」というところが重要です。
これは、腕だけの力で相手を押すのではなく、全身の力(地面の反発力)を相手に作用させると言い換えることも出来ます


sabaitehairu 5


攻撃線を外されて、踏ん張れない位置に入りこまれた相手は、バランスを崩します。
こうなったら、相手との接点を保ったまま体勢を低くします
ここでも、腕で相手を払い倒そう、押し下げようとはしないこと。
あくまで全身の連動で崩し、倒してください。


捌いて入る4


相手にダメージを与えようと思うのではなく、全身の力を使う鍛錬だと思って、繰り返しやってみましょう。
受ける側は、後ろ受身です。
顎を引いて、後頭部を守る意識をもって稽古してくださいね!






Posted on 2016/10/08 Sat. 10:47 [edit]

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其の百二十、攻撃線を外す 大東流合気柔術 東京稽古会  



単純な考え方が、最も重要だということは良くあります。
今回の身体操作法(と言うよりも動き方と言った方がいいでしょうか)も、
そんなことの一つです。


攻撃線を外す3


双方立合で正面打ちからの小手返しという技を行いますが、大事なのはその技の始まりの部分です。
今回は、そこを中心に解説していきますね。

動画を見てください。





相手が正面打ちで攻撃してきます。
こちらはその打ち込みに対して、手刀で迎えうち、攻撃を止めます。

相手の手刀は、自分の脳天から腰までを両断しようという意図のもとに真っ直ぐ打ち下ろされます。
いわば、攻撃が直線的に向かってくるわけです。
これを相手の「攻撃線」といいます。


攻撃線を外す


一方、それを受ける側は、その攻撃線状にとどまっていては、いかに受け止めているとは言っても、不利な状態に居続けることになります。
そこで、相手の攻撃を受けると同時に、自分の位置をずらします
足を捌き、身体全体を動かすんです。

相手の攻撃を受け止めている手刀は、動かしてはダメです。
ここが最重要ポイントです。
手だけで、相手を動かそうと思ってはいけません


攻撃線を外す4


繰り返して言います。
足捌きを使って、身体全体を動かしましょう
自分の手刀の位置は、動く前と後で変わっていません
動画をよく見てくださいね。自分の身体の中心線上から動いてません。

この操作で、攻撃してきた側は、自分の発した力が相手にコントロールされているように感じてしまうんです。

さて、攻撃線を外して、自分が有利な位置に立ったら、受けた手刀を斬り落とすようにして、相手の拇指丘を小指から握りこみます。小手返しですね。
さらに相手の側面に踏み込みながら、相手の手の甲に手刀をあてて斬り落とします。
小手を捕られ、抵抗できなくなった相手は倒れるしかありません。


攻撃線を外す2


きわめて武術的な思考法と言えるのではないでしょうか?



Posted on 2016/09/09 Fri. 09:14 [edit]

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其の百十九、小手から崩す 大東流合気柔術 東京稽古会  

相手の正面打ちを捌きながら受け、小手を捕って崩し倒す技です。
前回使った、小指から握りこんでいく身体操作が応用されます。(「其の百十八、小指から崩す」)

いわゆる「居捕 小手返の型です。
相手の攻撃は中段突きでも、片手捕で行うこともあります。


小手から崩す5


動画を見てみましょう。





相手が打ってくるところを捌いて受けます。
そのまま、相手の打撃を止めるのではなく、受け流すようにして手を添え、小指丘に小指を絡みつかせるようにして握りこみます。

力任せに捕りに行かず、相手の攻撃の方向に同化するように操作するのがコツです。

小指から握る操作は、そうした「力任せにしない動き」をする際に非常に有効的です。
これは実際に相手の手を捕ることで修練するしかありません。
しっかり意識しながらやってみましょう。


小手から崩す3


さて、小指から搦める様に握りこみました。
親指は相手の手の甲、薬指と小指の付け根のところにつけます。

そして相手の側面に並ぶように膝を進め、刀で斬りこむように相手の小手を斬り落とします。
「小手を斬り落とす」と書きましたが、実際にはそれだけでは全く相手は動じません

つまり、小手だけを動かそうとしても、両膝を地面につけている相手は、ただ手を押し込まれているようにしか感じないんです。

大事なことは、小手を操作することで、肩~腰のラインを崩していくことです。
そのためには小手だけではなく、相手の肘を地面につけていく意識が必要です。


小手から崩す4


さらに、相手の背後に向けて斬りこむことが大事です。
よくやってしまうのが、相手から離れる方向に向けて斬り落としてしまうこと。
これでは、相手の中心(腰)には全く力が届きません。

結果、相手はノーリアクションに近い感じでただ座っているだけ、という哀しい状態になるんですね。


小手から崩す1


でもメゲないでください。
恥ずかしい想いを重ねて、ひとはきっと大人になっていくものですから。



Posted on 2016/09/02 Fri. 08:55 [edit]

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