次回の稽古スケジュール

次の本稽古は 11月23日(木・祝) 14時00分から16時00分まで
場所は 世田谷区総合運動場 体育館 第一武道場です。
参加費用は3000円です。 参加ご希望の方は 左上のメールフォームよりお問い合わせください。



また、自主稽古は随時開催しています。詳細はお問い合わせください

其の百五十九、肘を制する(逆腕捕)  大東流合気柔術 東京稽古会  

今回から3回にわたって、「肘を制する」操作法を使った型の解説を試みます。
まずはおなじみの逆腕捕です。

「制する」というと何やら大げさに聞こえますが、簡単に言うと、肘を伸ばすことによって、相手の動きを封じるんですね。


肘を制する(逆腕捕)4


肘関節は可動域が比較的小さいために、逆関節をとることで割と容易に制することが出来ます

動画を見て下さい。





何度か取り上げた逆腕捕ですが、今回は最初に胸捕に来た相手の腕を無力化するところに重点をおいて見ていきます。

相手が胸倉をつかんできます。胸倉をつかんでそのまんまなら小中学生のケンカですが、普通はそのあとに第二波の攻撃があると思った方が賢明です。
ボーっと正面に立っているとたちまちその攻撃を受けてしまいますからね。
そうです。捌いて攻撃線を外しましょう

この時、自分の中心に手を上げて、相手の肘にあてがいます。
たまに相手の肘を折りそうなくらいにガツーンと拳を当てる人がいますが、全く逆効果なのでやめましょう。軽く触れるくらいでいいです。
手は拳でも手刀でも構いません。私は手刀を使うことが多いです。


肘を制する(逆腕捕)1


次に相手の外側に捌くのですが、この時、肘に当てた手刀を動かさずに、身体の位置を変えます。
すると、相手の肘にかかる力の角度が変わります
この角度の変化によって、相手の肘が逆関節にとられるんです。

先ほど、肘の可動域の話をしましたが、当然、肘は逆方向には曲がりません

手の力で肘を押したのでは、相手から抵抗されてしまいます。
軽く当てた肘と、相手に掴まれている胸の接点、これらを固定したまま、身体全体の力で相手の肘から肩にかけて力を伝えましょう。


肘を制する(逆腕捕)2


操作する時には、姿勢にも気をつけてください。前屈みになって押そうとしては上手く力が伝わりません。下半身と上半身をひとつにして連動させると、大きなパワーが出ます。

さらに、やや体勢を低くし、一歩踏み込みながら真っすぐに当身を打ちます。
動画にもありますが、両腕を絞り込むようにして中心に合わせながら出てください。

こうなると、相手は肘を伸ばされ、肩を反されて身動きが取れない状態になります。
後はいつも通り、逆腕捕で制していきます。


肘を制する(逆腕捕)3


逆腕捕は最初の一挙動で相手を崩せるかどうかでその成否が左右されます。
そのための「肘を制する」なんですね。

次回は「肘返」です。

Posted on 2017/11/03 Fri. 10:06 [edit]

category: 胸捕

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tag: 姿勢  手刀  当身  連動  中心 
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其の百五十八、はさむ 大東流合気柔術 東京稽古会  

前回の「小手返」では、拇指丘に小指を引っかけて攻める操作法を解説しました。

今回も同じように拇指丘を攻めて相手を制します。
ただ、「引っかける」のではなく、「はさむ」んですね。


はさむ1


「引っかける」も「はさむ」も、基本的な考え方は同じです。いかに力を入れずに操作することが出来るか。相手を崩すために必要なのは、そこです。

動画を見てください。





片手捕に捕ってきた相手の手首を、手刀で外側から斬りこむようにします。
前回(「其の百五十七、小手をとる」)で解説したように、小手先を回すのではなく、身体の向きを変えて全身の連動で操作するんでしたよね。

上手く連動できると、相手にしっかりと力が伝わります。
すると、相手の掌は親指が下を向いた状態になっているはずです。

自分の手刀は斬り下げているので、小指丘側(刃の方)が下を向いた状態です。

この時に、親指以外の四指で、相手の拇指丘を挟みます
握るのではないですよ。四指と拇指丘とで、文字通り「はさむ」んです。


はさむ2


そのまま、相手の肩を詰める方向に腕を伸ばしていきます。
相手の肘を逆にとる形になりますから、相手はたまらずつま先立ちになります。

最初の手刀で斬りこむタイミングで、相手の腕が伸びるように当身を入れておけば、より効果的に肘を伸ばすことが出来ます。

相手がつま先立ちになったら、あとは簡単です。
肩を押さえるようにして、投げ落としましょう。


はさむ4


ここで親指を使って握りこまないのは、力が入ってしまう(屈筋を使ってしまう)からではないかと僕自身は解釈しています。

屈筋=大きい筋肉を使うとどうしても力任せになってしまい、力の伝達効率が悪くなります。また、力任せになると相手の抵抗心を呼び起こしてしまいます。
そのために、主に小指側の筋力を使って「はさむ」操作を行うのではないかと。
正直に言えばこの辺り、私も確信があって書いているわけではありませんが。

自分の解釈に自信が持てるようになるまで…修行せねば!

Posted on 2017/10/24 Tue. 10:57 [edit]

category: 片手捕

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tag: 大東流  合気柔術  手刀  当身 
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其の百五十七、小手をとる 大東流合気柔術 東京稽古会  

これまでにも何度か小手返という形を取り上げてきました。
相手(受け手側)の攻撃方法に対応して、捌き方や崩し方は変わりますが、相手の手を「小手返」のかたちに捕るところは共通しています。


小手をとる2


今回は、その手の取り方をクローズアップして解説します。

まずは動画を見てみましょう。






ここでは交叉捕に捕られます。これが両手捕や正面打ち、あるいは胸捕になったりするわけですね。

さて、手首を捕られたら、あわてずに捕られた腕を外側に回します。

おっと失礼。
ここで「腕を回す」という表現が誤解を生むんですね。

いつも言っているように、肩から先の「小手先」で腕を回してはダメなんです。
相手に力が伝わっていきません。

そうではなく、腕は必ず自分の正面で操作しましょう。
そこに、腰の回転が加わることで、あたかも腕が外側に回っているように見えるんでしたね。


小手をとる3


このとき、指をしっかり開いて操作してください。
こうすることで、相手の親指の内側に、自分の拇指丘が引っかかっていきます。
力で押し込むのではなくて「引っかける」感覚が重要です。

身体全体を使って上手く相手の親指を引っかけたら、もう片方の手を自分の前に伸ばし、相手の拇指丘を捕ります。

この時に、小指を手首と拇指丘の境目、膨らんでいるところに引っかけるようにしてください。
握りこむのではなく、「引っかける」。

相手が強くつかんで来れば来るほど、自分の手首を柔らかく使うことが上達の秘訣です。
そのときに有効なのが、「引っかける」操作法なんですね。


小手をとる1


さらに親指を相手の手の甲、小指と薬指の付け根の間の部分に当ててください。
最後に、相手の手の甲に、もう片方(掴まれていた方)の掌を添えるようにして斬り落とします。

初めは、指の位置が上手く合わずに慌ててしまうかもしれません。
練習を重ねるうちに、引っかけるポイントが分かるようになってきますよ。
稽古しましょう!



Posted on 2017/10/14 Sat. 11:47 [edit]

category: 交叉捕

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tag: 大東流  小手返  正面打  手刀 
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其の百五十六、親指をかける 大東流合気柔術 東京稽古会  


今回は手の使い方です。

これまでにも相手から攻撃を受けた時、力任せに対応しないという身体の操作法を何度か取り上げてきました。


親指をかける1


今回もその考え方が良く表れている動きなんです。
まずは、動画を見てみましょう。





相手が両手首を掴んできます。両手捕ですね。
こちらを害そうとする意思を持った人間が両手を掴んできたとき、普通の人ならどういう行動を取るでしょうか?

まず、振りほどく。あるいは自分の手で相手を掴み返す…それも力一杯、というところが通常の反応でしょう。

大東流では、そうではない対処法をとります。

腕を外側から回すようにして、相手の手首に親指を絡めるようにします。
次に小指を締めこむようにして肘を伸ばします。この時、決して力をこめて握りこまないでください

これだけで、相手は無力化されます。そのまま、手首の位置を下げると、相手はたまらず崩れ落ちてしまいます。


親指をかける2


「そんなワケあるかいな」と思われるのは無理もありません。
決して力を入れていない状態で、攻撃してきた相手を制するわけですからね。

いくつかポイントがありますが、相手に手首を掴ませておくということが重要です。
そうすることによって、相手の手にはロックがかかります

次に、自分の手を刀のように使うということです。手刀ですね。
刀は曲がっていませんよね。それと同じように、自分の手首を曲げずに、刀のように伸ばして使います。
また、それと同様に相手の腕を刀だと仮定して操作してみましょう。
肘を伸ばし、まっすぐ中段に構えるようにします。


親指をかける5

どうでしょうか?出来ましたか。

意識してほしいのが、掴まれている接点を動かすことに気をとられ過ぎないことです。
全く忘れるというのは難しいでしょうから、「力を入れない」練習をしてみましょう。

そのことで、相手は手を掴み続けてくれます。つまり、ロックがかかりやすくなります。
また、引っかけている親指が密着します。これが力の伝達効率を上げてくれます


親指をかける6

攻撃の意思に対して、力任せに反応しないことで、我が方を有利にする
どこかの国同士の一触即発の状態にも似ているなと思ったりもしますねぇ。




Posted on 2017/10/07 Sat. 10:06 [edit]

category: 両手捕

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tag: 大東流  合気柔術  古武術  手刀  姿勢 
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其の百五十五、両手捕四方投(表) 大東流合気柔術 東京稽古会  


これも、大東流合気柔術初伝の一ヶ条にある形「両手捕四方投(表)」です。
一ヶ条とはいえ、この技も非常に奥が深く、初めのうちは動きの流れを覚えるのが精いっぱいなところだと思います。

その動きをベースに、大東流ならではの身体の使い方を磨きこんで、少しづつバージョンアップしていく、そんなイメージでしょうか?


両手捕四方投2


私は数年前、大阪の住吉神社で川辺武史師範の四方投げを受けた時の衝撃が今も忘れられません。
師範の手をとった瞬間、あっという間にひっくり返されてましたから。
物凄く柔らかいんですが、有無を言わせない力がどっと押し寄せた、あの感じ。
ハンパなかったです。

前置きはこのぐらいにして、動画を見てみましょう。





相手が両手を掴んできます。
捕り手(技をかける側)はその攻撃を柔らかく身体の中心で受け止めます

これは前回(「其の百五十四、腰で動く」)も書きましたので、そちらも参考にしてくださいね。
正直に言うと、この部分が最も重要なポイントなんです。それだけに難しいんですが。


両手捕四方投4

さて、相手の攻撃力を受け止めると同時に、自分の体勢を有利に運ばなければなりません。
そうです。攻撃線を外すように捌きを入れるんでしたよね。

その場にとどまって相手の攻撃をまともに受けると、力がぶつかります。
そうすると、どうしてもお互い力任せになってしまいます。

このとき、足を捌いて重心を移動しつつ、自分の手を中心に伸ばすようにします。
ちょうど刀を構えるようなイメージですね。


両手捕四方投3


すると自然に相手の手が交差します。
動画でも先生が言っているように、相手の手を掴みに行こうとするのではなく、自ずと相手の手首が入ってくる意識で操作してください。

掴みに行こうとすると、どうしても肩から先の力で動かしてしまいがちです。
本当に何度も言いますが、全身の連動で崩すことを忘れないでください。

相手の側面に前進して手刀を振りかぶるようにします。
この時、相手の肩が詰まり、腰が崩れているようであれば、あなたはもう上級者です。
なかなかそうはいきませんが。


両手捕四方投1


体を転換して、手刀を斬り落とします。
腰の動きと、上半身の動きを連動させてくださいね。
相手の腕の下をくぐろうとしてはダメですよ、姿勢を崩してしまいますから。

ただ、粛々と全身を一体化して動きます。

いや~、文字でこう書いてはいますが、なかなかできないんです、これが。




Posted on 2017/09/27 Wed. 13:09 [edit]

category: 両手捕

thread: 古流武術・武道 - janre: スポーツ

tag: 大東流  合気柔術  姿勢  手刀  中心  連動  転換 
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