次回の稽古スケジュール

次の本稽古は 7月17日(月・祝) 14時00分から16時00分まで
場所は 世田谷区総合運動場 体育館 第一武道場です。
参加費用は3000円です。 参加ご希望の方は 左上のメールフォームよりお問い合わせください。



また、自主稽古は随時開催しています。詳細はお問い合わせください

其の百四十三、粘着させる 大東流合気柔術  



正面打ちに来た相手の肘を制して、崩し固める。これが一本捕でしたよね。

東京稽古会では繰り返し取り上げ、修練してきた技です。
今回はこの一本捕のやり方を少し変えて、大東流合気柔術ならではの身体操作法の鍛錬をしてみましょう。


粘着させる2


まずは動画を見てみます。





初めは一本捕とまったく同じです。
打ち込んできた相手の攻撃線を外します。外側に足を捌いて身体を移動させましょう。
手刀で相手の打ち込みを受けます。押し返すのではなく、掬い上げるような意識です。

ほぼ同時に相手の肘をつかみます。これも力づくではなく、やや下から入るように心がけてください。

次に、相手の打ち込んできた腕を、斬り下げます。
腕だけで操作しないでくださいね。身体の中心で、手刀を使いましょう。


粘着させる4


本来、一本捕ではこの段階で相手を崩し切ってしまいますが、ここでは斬り落とした腕を掬い上げるように手刀に引っかけて、相手の肘を吊り上げます。

手首を柔らかく使って、手刀を相手の腕に粘着させます。少し難しいですね。

二つのことを意識しながら稽古してください。

一つ目は、手刀を自分の中心で使うこと。
最初は何とか相手の手首に絡めようとして、自分の手を回すように、横方向に回転させてしまいがちです。
そうすると、小手先で操作することになってしまい、相手は思ったようについてきてくれません。


粘着させる


手刀を自分の中心で真っすぐ縦に斬り落として、真っすぐ縦に斬り上げます。
先生の手本でも、一見すると腕を横に回しているように見えますが、腕の動きと連動して、身体の向きを変えているんです。
じっくり見ると、手刀を一貫して縦に操作していることが、分かると思います。

二つ目は手刀の「張り」を意識することです。
指をしっかりと開いて、のびやかに手刀を形成してみてください。
特に親指は重要です。指先を引き上げるように、しっかりと立ててみましょう。

外国人が「good」みたいなジェスチュアで親指を立てますよね。あの感じです。
そうすることで相手の腕への密着度が増していきます

この二つの意識を並行して操作すると、上手くいくと思います。


粘着させる3


相手に絡みつき、粘着するというのは大東流の身体操作の中に様々な形で登場してきます。
更にいうならば相手との接点に均等に力を加えること、肘の使い方、棒立ちになるのではなく、重心を低く構えること、などなど沢山克服するポイントがあります。

まだまだ奥行きは深いですが、まずは一歩ずつ、修行していきましょう!


Posted on 2017/05/03 Wed. 18:03 [edit]

category: 正面打

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tag: 大東流  姿勢  古武術  手刀  正面打  一本捕  合気柔術 
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其の百四十二、捕らせる  



相手が攻撃の意思を持って手首をつかんできたら、皆さんはどうしますか?
たいていの場合は、振りほどくか、身体ごと引っ張って掴んだ手を離そうとするのではないでしょうか。


捕らせる4


大東流では、振りほどいたりひっぱたりせず、逆にその接点を利用して相手の身体の自由を奪おうと考えます。

動画を見てください。





片手を掴んで来た相手に対して、手のひらを開きます
この力加減ですが、強く開くのではなく、指を柔らかく伸ばすようにして手の内を「張る」ような感覚です。

相手はこちらの手を封じようとしてくるわけですから、当然強く握ってきます。
そこに対抗するのではなく、むしろその力を迎え入れるように自分の手の甲を相手の掌にくっつけるようにしてみましょう。

言葉で聞くと一体何のことを言ってるのかわからないですよね。
ここからは実際に誰かに手首を握ってもらった方が分かり易いかもしれません。


捕らせる2


手の甲を相手の掌にくっつけると言いましたが、どこにくっつけてもいいわけではありません。
具体的には相手の拇指丘と小指丘の膨らんでいる部分に密着させます。

肘の辺りで自分の腕を軽く握って見てください。上腕の方から手首に向かって握った手を滑らせて来ると、自然に引っかかるところがあるのが分かると思います。
そこが、密着させる部分です。

不思議なもので、ここを攻められると、握っている側は手を離せなくなります。


捕らせる1



さて、密着させたら相手の肘を突き上げるように、手を操作します。
手を軽く開き、指を柔らかく伸ばしています。そう、手刀の形になっていますね。

手刀は、手首のところで曲げてはいけません。刀は真っすぐでしょ。
そのイメージを持ってください。

さっき、相手の肘を操作すると言いましたが、それにはコツがあります。
相手の肘と自分の肘を一直線にしてみてください。
手刀で、相手の体を擦り上げるようにして振りかぶります。

上手くいかないときは、腕だけ(肩から先)で手刀を動かしていることが多いです。
刀を操作するように、自分の中心で手刀を使うように心がけてみてください。
脇を締めて、膝の延長線上に手刀を乗せるイメージを持つと、感覚が掴みやすくなりますよ。


捕らせる5


最後は三カ条の形に極めて、終了です。
相手は爪先立ちになって、身体の自由を奪われた状態です。
初めは攻撃を仕掛けてきた相手を、無理なく制して形勢逆転です。

実際にここまで出来るかどうかは、稽古次第ですけどね。
東京稽古会で、体験してみませんか?



Posted on 2017/04/20 Thu. 09:39 [edit]

category: 片手捕

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tag: 大東流  合気柔術  手刀  姿勢 
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其の百三十九、合掌捕 大東流合気柔術  


<ブログの更新が滞ってしまいました。本業の方がかなり忙しかったものですから。
4月を過ぎればまた余裕が出てくると思いますので通常運転までもうしばらくお待ちください…>

合掌捕4


合掌捕大東流の初伝三ヶ条の型の一つです。
動きそのものは大きなものではないですが、それだけに稽古の積み重ねと集中力が必要になります。

動画を見てみましょう。





双方座った状態から始めます。
相手が自分の手首を掴みに来たところを、すり抜けるようにして掴み返します。
これを「掛け手」と言います。

この操作の要諦は、相手が前のめりに体勢を崩した状態を作り出すことにあります。
大東流の技のほとんどが相手の体勢を崩すことが目的ですから、「掛け手」が上手く決まればそれだけで後の操作がスムーズになります。


合掌捕1


相手の手首を握ったら、小指を使って相手の小指丘を締めます。親指と人差し指で力をこめて握りがちですが、そうすると相手に力が上手く伝わっていきません。
むしろ親指と人差し指は軽く固定するような感覚です。

そして身体の中心に向かって軌道を描くように握った手首を擦り上げていきます。
両腕でこれを行うことで「合掌」するような形になりますね。「合掌捕」の名の由来はここから来ているのではないでしょうか?推測ですが…。

ここでやってしまいがちなのが手首の力だけで相手を「持ち上げよう」とすること。
そうすると、相手の手首にしか力が伝わらず、うまくいきません。


合掌捕3


肚(丹田)から動かしていく意識で稽古してみましょう。
「手首を肚から動かす」という言葉は、初めのうちは何のことだかさっぱりわからないと思いますが、鍛錬を重ねるごとになんとなく感覚がつかめてきます。

この「合掌捕」で使われる4カ条の掴み方、受け側は慣れていないとかなり痛いです。かつ日常的にあまり経験しない痛みなので、驚くかもしれません。
ただ、受ける方も鍛えることで手首がだんだん強くなってきます。古武術の稽古は受け取り双方ともに鍛錬できる優れたメソッドですね。


合掌捕2


今回は最後に「搦投(からめなげ)」の要領で倒し、固めましたが、この方法についてはまた、日を改めて解説しますので。

また道場でお会いしましょう!


Posted on 2017/03/16 Thu. 19:58 [edit]

category: 両手捕

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其の百三十八、片手捕小手返  


今回は小手返です。
大東流初伝一ヶ条の小手返は両手捕から始まりますが、型の考え方を分かり易く修得するために、あえて片手捕から始めています。


片手捕小手返2


攻撃線を外すための身体の捌き方や親指の攻め、手刀の使い方など、大東流の特徴的な身体操作法を解説します。

まずは動画を見てください。





相手が片側の手首を掴んできます。片手捕ですね。
この時、相手のもう一方の手から攻撃を受けることを意識します

相手の攻撃線の上に留まったままでいると、まともに攻撃を受けてしまいますね。
そうさせないためにどうするか?
このところ何度かやっているように、外側に自分の身体を移して攻撃線を外します
足をしっかり動かして体勢を変えましょう。


片手捕小手返3


それと同時に捕られた手首を自分の目の前に持ち上げます。
表現の仕方が難しいのですが、まずは自分の掌を内側に向けるようにしてみてください。
以前、「其の百二十七、手鏡」で解説した身体操作法です。自分の顔を手のひらに映すような意識です。

最初はこれだけの操作で相手を止めることは難しいと思います。
自分の手を持ち上げることにこだわってしまって、力任せになることが多いからです。
そうではなく、自分を掴んできている相手の「手を攻める」というふうに考え方を変えてみてください


片手捕小手返1


具体的には相手の親指を攻めていきます
さらに、肘の使い方にコツがある・・・のですが、これ以上ここではバラせないので詳しく解説するのはやめておきましょう。

というのは半分冗談ですが、実際に手を捕ってみないと微妙なニュアンスが伝わりづらいのも事実です。
私のつたない文章では誤解を招いてしまうおそれもありますからね。

もちろん、稽古に来られた方には丁寧に秘訣をお伝えしますので。


片手捕小手返5


さて、足捌きと腕の操作で相手の攻撃を止めたら、空いた方の手で相手の拇指丘を挟むようにします。「つかむ」というよりは、小指の締めを効かせて挟み込むように。

そして、縦に斬り落とすように手刀を使います。

小手返しは、一見相手の手首をひねっているように見えますから、最初のうちは掴んだ手を回転させようと横の動きにこだわってしまう人が多いんです。
でも、それでは力が相手に伝わっていきません。

この動画解説でも再三言っているように、手刀は縦に使うということを意識してくださいね。

相手の肩口をやや外側に削ぎ切るように手刀で斬ると、相手の腰が崩れて、きれいに力が伝わっていきます。


片手捕小手返4


もったいないと思えるほど、たくさんの秘訣を書いてしまいましたが、文章を読んだだけでは習得は難しいものです。
実際に稽古で、試してみましょう。お待ちしています!



Posted on 2017/02/19 Sun. 19:34 [edit]

category: 片手捕

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其の百三十七、添わせる  



相手が攻めてきたとき、その攻撃線を外し、手首を通じて崩す身体操作です。
一見すると、相手の肘を極めて制しているように見えますが、そうではありません。


添わせる2


この、「パッと見たところと違う場所を攻める」というのは、古武術である大東流の特徴だと、私は思っています。
昔の武芸者は技の本質を見破られれば即、死につながりますから、そこを隠そうという智慧の名残ともいえるでしょう。

まずは動画を見てみましょう。





受け手側の攻撃は胸捕です。胸倉を片手で掴みにきます。
慣れてきたら、上段突きを捌くようにすると、さらに動きのコツをつかみやすくなります。

さて、相手の力は自分の胸に向かって真っすぐにやってきます。
これをそのままの体勢で立っていると、まともに相手の攻撃を受けることになります。
また、胸を掴まれた後に来る、次の攻撃にも対応しなければなりません。

そこで、身体を相手の外側に捌きます。
攻撃線を外すことで相手の力を逃がすんですね。


添わせる1


この時、上半身だけを動かしてしまいがちですが、しっかり足を動かして身体全体で捌いてください

重要なのは、攻撃線を外そうとして相手から大きく離れてしまうのではなく、相手の腕に添うようにして捌くことです。
そうすることで、次に自分の攻撃に移ることが容易に出来ます。

相手の手首を自分の腕が「T」の字になるように上下から挟んで捕ります。
これも足の捌きと連動するとやり易いですよ。

相手の手首を捕ったら、自分の胸にくっつけるようにします
このことで自分の中心から出る力を活かすんですね。


添わせる4


胸に当たっている相手の手首を引きつけたまま、お辞儀をするようにその接点を下に下げます。
そうすると、身体全体の力が相手の手首に集中します。手首という小さな部位を、体幹を全部使って攻めるわけですから、相手にはものすごい力がかかっていきます。
たまらず、腰から崩れていくというわけです。

動画を見ると、あたかも相手の腕に当てた肘で押さえつけて、逆関節に極めているように見えるかもしれません。
実はそうではなく、これは相手の手首を極めています
冒頭で書いた通り、これが古武術ならではの「フェイク」と言えます。
肘を極めようとすればするほど、相手に伝わる力は拡散して、逃げられやすくなってしまいます。


添わせる3


ポイントは、手首を捕った手に、力を入れないこと。
力づくでやると技はかからなくなります。大東流の特徴ですね。

体験してみると、たちまちこの解説の意味することが分かると思います。
一度やってみたいと思われる方は、東京稽古会に参加してみてください!





Posted on 2017/02/08 Wed. 09:06 [edit]

category: 胸捕

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tag: 大東流  古武術  姿勢  合気柔術 
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