次回の稽古スケジュール

次の本稽古は 6月18日(日) 15時30分から17時30分まで
場所は 世田谷区総合運動場 体育館 第一武道場です。
参加費用は3000円です。 参加ご希望の方は 左上のメールフォームよりお問い合わせください。



また、自主稽古は随時開催しています。詳細はお問い合わせください

其の百三十七、添わせる  



相手が攻めてきたとき、その攻撃線を外し、手首を通じて崩す身体操作です。
一見すると、相手の肘を極めて制しているように見えますが、そうではありません。


添わせる2


この、「パッと見たところと違う場所を攻める」というのは、古武術である大東流の特徴だと、私は思っています。
昔の武芸者は技の本質を見破られれば即、死につながりますから、そこを隠そうという智慧の名残ともいえるでしょう。

まずは動画を見てみましょう。





受け手側の攻撃は胸捕です。胸倉を片手で掴みにきます。
慣れてきたら、上段突きを捌くようにすると、さらに動きのコツをつかみやすくなります。

さて、相手の力は自分の胸に向かって真っすぐにやってきます。
これをそのままの体勢で立っていると、まともに相手の攻撃を受けることになります。
また、胸を掴まれた後に来る、次の攻撃にも対応しなければなりません。

そこで、身体を相手の外側に捌きます。
攻撃線を外すことで相手の力を逃がすんですね。


添わせる1


この時、上半身だけを動かしてしまいがちですが、しっかり足を動かして身体全体で捌いてください

重要なのは、攻撃線を外そうとして相手から大きく離れてしまうのではなく、相手の腕に添うようにして捌くことです。
そうすることで、次に自分の攻撃に移ることが容易に出来ます。

相手の手首を自分の腕が「T」の字になるように上下から挟んで捕ります。
これも足の捌きと連動するとやり易いですよ。

相手の手首を捕ったら、自分の胸にくっつけるようにします
このことで自分の中心から出る力を活かすんですね。


添わせる4


胸に当たっている相手の手首を引きつけたまま、お辞儀をするようにその接点を下に下げます。
そうすると、身体全体の力が相手の手首に集中します。手首という小さな部位を、体幹を全部使って攻めるわけですから、相手にはものすごい力がかかっていきます。
たまらず、腰から崩れていくというわけです。

動画を見ると、あたかも相手の腕に当てた肘で押さえつけて、逆関節に極めているように見えるかもしれません。
実はそうではなく、これは相手の手首を極めています
冒頭で書いた通り、これが古武術ならではの「フェイク」と言えます。
肘を極めようとすればするほど、相手に伝わる力は拡散して、逃げられやすくなってしまいます。


添わせる3


ポイントは、手首を捕った手に、力を入れないこと。
力づくでやると技はかからなくなります。大東流の特徴ですね。

体験してみると、たちまちこの解説の意味することが分かると思います。
一度やってみたいと思われる方は、東京稽古会に参加してみてください!





Posted on 2017/02/08 Wed. 09:06 [edit]

category: 胸捕

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tag: 大東流  古武術  姿勢  合気柔術 
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其の百三十六、合気上げと受身の鍛錬 大東流合気柔術  


東京稽古会ではこれまでに、繰り返し合気上げの鍛錬を行っています。
また、それと並行して毎回基礎鍛錬として、受身の稽古も必ず行います。

今回解説するのは、合気上げと受身の鍛錬を同時にやってしまおうという、便利な稽古法です。


合気上げと受身の鍛錬2


まずは、動画を見てみましょう。





はじめは双方座った状態からです。膝に置いた手を相手に押さえてもらいます。
いつもやっている通り、腕の力で上げるのではなく、相手の重心の下にはいるように腕を伸ばします
さらに、相手を手刀で掬い上げるような感覚で、肘の上に乗せていきます。

姿勢をまっすぐ伸ばすことが肝心ですよ。

上手くいくと、相手の腰が浮いてきますので、倒したい方向に身体を向け、腕を伸ばしてください。そうすると、相手は体勢を崩して倒れていきます。
最初のころは、腕の力だけで振り回そうとしがちですが、それでは力を使う割に相手に伝わっていきません。
全身で、且つ、自分の身体の中心で操作するようにしましょう。



合気上げと受身の鍛錬1



受ける側は、横受身です。相手からの力に逆らわず、身体を丸くして転がりましょう。
直線的に床に身体を打ち付けないように、柔らかく着地する鍛錬です。
この受身は比較的簡単ですね。

合気上げの方は、文字で書くのは簡単ですが、なかなかこの通りに出来るものではありません。
ただ、出来ないからと言って投げやりにならないこと。稽古を続けていけば、少しづつ理解できるようになります。



合気上げと受身の鍛錬


とは言え、やはり座った状態からの合気上げは初心者には難しいものです。
次に、受け側が立った状態で行う「半座半立」で同じ動きを行ってみましょう。

こうすると、かなり楽に相手の重心の下に入ることが出来るのではないでしょうか?
特に、相手が体勢を崩している状態で手首をつかみに来ていることで、自分のお腹(丹田)に相手を乗せる感覚を体感し易いと思います。

受ける側は、今度は少し難しいですね。
前回り受身です。回転したい方向に足を差し出すと転がり易いですよ。
いたずらに恐怖心を持たずに、「丸~く丸~く」と頭の中で声を出しながらやってみましょう。

座れば合気上げが難しく、受ける側は簡単。立てば合気上げは簡単ですが、受身の難易度が上がります。


合気上げと受身の鍛錬3


こうした鍛錬を繰り返していくことで、大東流の基本がだんだんと身についてきます。
出来るようになった人も、基礎鍛錬と見くびらずに、真摯に取り組んでもらいたいと思います。

次の稽古でも、やってみましょう!





Posted on 2017/01/29 Sun. 10:04 [edit]

category: 両手捕

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tag: 大東流  合気柔術  古武術  姿勢  丹田  受身  手刀 
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其の百三十五、包む  


相手の手首を捕る操作方法です。
逆腕捕の際に、この方法をマスターしておけば、見違えるように技がかかりやすくなりますよ。


包む4


ポイントは、力を入れて握りこまないことです。
このところいつもこの言葉を言っているような気がしますが、それは大東流において「力づくで操作しない」ということがいかに大事かということを表しています。

前置きはこのくらいにして、動画を見てみましょう。





お互いに向かい合って、受け側が腕を伸ばします。
捕り手は相手の手の甲に自分の掌を同じ向きに重ね合わせます。
逆腕捕の掴み方ですね。

相手の小指丘の付け根、少し膨らんだところに自分の小指を引っかけます
親指以外の四指で小指丘を、親指で相手の親指の外側を持ち、挟み込むようにします。

この時、相手の手を握りつぶすようにしたり、手首を曲げようとしてしまいがちです。
慣れないうちは、皆必ずそうなってしまいます。

不思議なことに、そうすると技はかからないんですね。


包む3


動画にあるように、四指と親指で相手の手の甲を「包む」ようにします。
力を入れて握ってはいけません。
その代わりに、包んだ手の形を、しっかりと維持するんです。

私自身は、このことを「手で籠(ケース)を作るように」と表現しています。

手の形を変えない(維持する)というのは、案外力を必要としません。
それでいて、相手には驚くほど力が伝わります。
逆に力をこめて握ると、接点から力が逃げていってしまうんですね。
上手く表現できませんが、稽古を続けていくうちに体験的に理解できます。


包む1


さらに、相手の手を包んだあとに、身体の中心で手を斬り落とすようにします。
ちょうど相手の手首を刀の柄に見立てて斬るような意識です。

横や斜めに動かすのではなく、縦に斬ることがとても重要ですよ。
そうすることで、自分の力を効率よく相手に伝えることが出来ます。


包む2


今回の操作法は、逆腕捕を上達させる秘訣ですが、その他の型にも応用が効く重要な考え方です。
正直、ここで公開していいものかと思うくらいの内容ですが。

稽古会では、さらに深いところまで研究していますので、興味のある方は是非参加してみてくださいね。


Posted on 2017/01/22 Sun. 09:12 [edit]

category: 胸捕

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tag: 大東流  合気柔術  古武術  手刀  姿勢 
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其の百三十四、膝締  



東京稽古会動画ブログを御覧の皆さま、明けましておめでとうございます
本年もよろしくお願いいたします。

年明けから、本業の方がかなり忙しくなってきました。
可能な限り、定期的に更新していくつもりです。応援していただければ幸いです。

また、動画や稽古内容に関する質問なども、コメント欄やメールフォームを通じて受け付けています。
もし良ければ、ご利用ください。


膝締 2


さて、平成二十九年最初の動画は「膝締(ひざじめ)」
初伝一ヶ条の居捕の型になります。

さっそく動画を見てみましょう。





双方座った状態で行う「居捕」です。捕り手側は両手を捕られ、押さえられます。
この状態を打開するために、接点の手首を使って相手を崩していきます。

この時、動画では相手の手首を「持ち上げている」ように見えますが、そうではありません。
極端な言い方になりますが、相手の手首の下に重心を潜り込ませ、相手の腰を浮かせているんです。

この型の一番難しいところが、ここです。
「合気上」などの鍛錬で練り上げた、丹田の力、相手の重心の下に入る意識などが使われます。
過去記事「其の百二十八、肚で止める」 などを参考にしてください。


膝締 3


コツは、手首を使わずに、肘の上に乗せること自分の腰の位置を下げること、この二つです。胸を張り、正しい姿勢で行ってくださいね。
動画を何度も見て、研究してみましょう。

相手の腰が浮いた状態になったら、爪先で相手の水月(みぞおち)に当身を入れます。
当身を入れた足は、引かずに前に踏み込んだままにしておきましょう。
自分の重心も前にかけておきます。

さらに、小指側から締めるようにして相手の手首を握りこんでいきます。
ちょうど手刀を使って相手に斬りこんでいくような意識です。

親指と人差し指で力をこめて握ってしまいがちですが、そうするとまず例外なく脇が開いてしまいます。力が横に働いてしまうんですね。
そうすると、相手には手首に対する力しか伝わりません。つまり、身体には何も効いてこないんです。


膝締 1



そうではなく「相手の肩を詰める」ように手首をひねりこみます。縦方向に攻め込みましょう。
自分の手の甲を合わせるようにするとさらに効果的です。

こうなると相手は手首から腰までを完全に詰められて、身動きが取れません。

握った両手を膝に挟んで締め込み、肘を折るように手刀で当身を入れます。
本来古流では、両耳を打って鼓膜を破るものだったそうです。


膝締 4


相手を転がすように投げ倒して、残心。

一見複雑に見えますが、これまでやってきた「肚(丹田)の意識」、「小指の締め」など、基本動作の複合で出来る技です。

今年中の修得を目指して(?)やってみましょう!



Posted on 2017/01/07 Sat. 09:59 [edit]

category: 両手捕

thread: 古流武術・武道 - janre: スポーツ

tag: 大東流  合気柔術  古武術  姿勢  手刀 
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其の百三十三、小手詰  

相手の手首と小手を詰めて制する技、小手詰(こてづめ)の解説です。
昨年の三月に行った稽古会でも、同じ型を稽古しました(「其の二十五、小手詰」)。


小手詰2 6


その当時は、正面打ちすら覚束なかった稽古生の皆さんでした。
今では身体の連動や、中心の意識を持ちつつ稽古に臨んでいます。

まさに「継続は力なり」です。

動画を見ましょう。





今回は片手捕から技を始めます。初伝二ヶ条では正面打ちの受けから入ります。

掴まれた手首の外側から手刀を回し、相手の腕に絡みつけます。
この時、手首の接点で相手を動かそうとしてはいけません
力がぶつかってしまうことで、相手に抵抗されてしまうからです。

そうではなく、手首の力を抜いて、肘から動かしていく意識を持って行ってみてください。


小手詰2 3


また、これまでにも何度も出てきたことですが、腕だけを動かすのではなく、身体全体で操作すること。
手刀を身体の中心で使うために、足をしっかりと動かすことが重要です。

編集するために動画をチェックしていますが、この部分に関しては、稽古生の皆さんは相当意識できるようになってきていますね。
2年間の成長が感じられるところです。


小手詰2 4


さて、今回は特に「小指の締め」を意識するように先生から指導がありました。

相手の手首を極めようとすると、人差し指と親指で力いっぱい握ってしまいがちです。
そうではなく、小指を締めるようにして操作します。

人差し指と親指の力を使うと、屈筋(力こぶの出る方)が働きます。
これは一見強そうに思えるのですが、どうしても小手先の力だけで操作することになってしまいます。

小指を使うことで全身の力を相手に伝えやすくなります
私もまだ修行途上で、上手く説明することが出来ないのですが、稽古をしていくうえで経験的にそれを感じています。


小手詰2 5


さらに、正しい姿勢を取ることも大事です。
先生の手本では、腕を曲げているように見える場合もありますが、最初のうちはしっかり腕を伸ばしてやってみましょう。


Posted on 2016/12/24 Sat. 14:20 [edit]

category: 片手捕

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