次回の稽古スケジュール

次の本稽古は 3月11日(日) 11時から13時まで
場所は 世田谷区総合運動場 体育館 第一武道場です。
参加費用は2000円です。 参加ご希望の方は 左上のメールフォームよりお問い合わせください。




また、自主稽古は随時開催しています。詳細はお問い合わせください

其の百六十二、肘を伸ばす 大東流合気柔術 東京稽古会  


前回まで、「肘を制する」というテーマで3つの型を取り上げてきました。

可動域の少ない肘関節の逆をとることで、相手に力を伝えやすくするというのがその本論でしたね。


肘を伸ばす3


今回はその補足です。
肘を伸ばすことによって、どう相手を崩すのか、その身体的構造を解説して行きたいと思います。

動画を見ましょう。





受け側の攻撃は片手捕です。
手首を握ってきた相手の外側から手刀をかけます

自分の親指(拇指丘を含みます)が相手の小指丘側に引っかかっている状態を作ってください。
この時出来るだけ密着させるように操作することが大事です。
そのために重要なのは…


肘を伸ばす2


そうです。
力をこめて握りこまないことでしたね。
「引っかける」操作に習熟すると、その意味がつかめてきますので、意識して稽古してください。

ただ、実際にこの身体操作法を稽古してみた人は感じたと思いますが、なかなか相手の身体が崩れるところまでには至らなかったはずです。

それは、「相手の肩から先しか動いていない」からです。


肘を伸ばす1


手刀を振ることによって、相手との接点となる手首が動く、これは当たり前です。
そこから、肘を経由して肩までは力を伝えやすい。
ただ、肩関節は肘とは違って可動域が大きいんです。背面以外、自由に動かせます。
ですから相手の中心部は崩れにくいんですね。


肘を伸ばす5


大事なことは、接点を通じて相手の脇腹(背中を含む)を伸ばさなければならない、ということ。
体側部の脇腹、背中が伸びると、相手の中心にまで力が伝達されます。
そうなって初めて、肘関節を伸ばして制していくという目的が達成されます。


肘を伸ばす4


そのためには、これまでにも何度も言ってきたように、捕り手側(技をかける方)が小手先で(肩から先の力で)操作しないことが必須になります。身体全体を連動して、手刀を操作してください。
そして、手首~肘~肩だけでなく脇腹から腰にかけて、相手の中心を攻める意識を持ちましょう。


Posted on 2017/11/30 Thu. 17:16 [edit]

category: 片手捕

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tag: 手刀  中心  連動  大東流  合気柔術 
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其の百六十一、肘を制する(裏落) 大東流合気柔術 東京稽古会  

3回にわたった「肘を制する」シリーズも今回が最後となります。型は「裏落」です。

これまで「逆腕捕」「肘返」と取り上げてきました。どちらも胸を掴んできた相手の腕を捉え、捌きを入れたり角度を変えることで制する操作法でしたね。


肘を制する(裏落


裏落も考え方は同じですが、お互いが立っている分、相手との距離感が大事になります。間合いですね。

動画を見ましょう。






相手(受け手側)が道着の二の腕の辺りを掴んできます。袖捕ですね。
毎度言っていることですが、掴まれたら次の攻撃を受けないために捌きます。

その時に、ただ捌くだけではなくて、相手が掴んでいる接点を利用して、肘を制してしまうんです。

相手の出方によって微修正は必要になりますが、基本的には相手の横に並ぶように足を進めます。
気をつけたいのは、この時に相手に掴まれている袖の位置がブレることです。
どこに自分が動いても、自分の身体の中心を基準にして、相手との接点は同じ位置にあることが重要です。
そうしないと、相手は崩れてくれません。


肘を制する(裏落)1


捌きを入れたら、接点は相手から離れます。必然的に相手の肘は伸びる方向です。
ただ、あまりに距離が空き過ぎると相手を引っ張ることになってしまいます。
すると、抵抗されるか、くっ付いてこられるか。いずれにしても上手くいきません。

相手を引っ張らない適切な位置に移動しながら、こちらも相手の袖を掴みます。
先生が動画内で言っているように、小指から巻き込むようにして握ってください。


肘を制する(裏落)3


さらに、相手が掴んでいる接点と、自分が掴んでいる接点とを一つの直線と意識して、
その角度を変えます

その時に肘の逆関節をとって、肩を詰めるようにしてみましょう。
ぴたりとハマれば、相手は爪先立ちになって無力化されます。
これは実際にはかなり難易度の高い操作ですが、それだけに稽古のし甲斐があります。


ここまで出来れば、後は相手の裏(背中)に踏み込んで投げ倒すだけです。
なかなか、そうはいかないですけどね。


肘を制する(裏落)2


さて、「肘を制する」というテーマで3つの型を解説してきました。
技へのアプローチはこの他にもいろいろありますが、肘の逆関節をとるという考え方は比較的理解しやすいですよね。

これからの稽古でもこの考え方を意識すると、幅が広がるんじゃないでしょうか。





Posted on 2017/11/21 Tue. 19:30 [edit]

category: 袖捕

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tag: 大東流  合気柔術  中心  体重移動 
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其の百五十八、はさむ 大東流合気柔術 東京稽古会  

前回の「小手返」では、拇指丘に小指を引っかけて攻める操作法を解説しました。

今回も同じように拇指丘を攻めて相手を制します。
ただ、「引っかける」のではなく、「はさむ」んですね。


はさむ1


「引っかける」も「はさむ」も、基本的な考え方は同じです。いかに力を入れずに操作することが出来るか。相手を崩すために必要なのは、そこです。

動画を見てください。





片手捕に捕ってきた相手の手首を、手刀で外側から斬りこむようにします。
前回(「其の百五十七、小手をとる」)で解説したように、小手先を回すのではなく、身体の向きを変えて全身の連動で操作するんでしたよね。

上手く連動できると、相手にしっかりと力が伝わります。
すると、相手の掌は親指が下を向いた状態になっているはずです。

自分の手刀は斬り下げているので、小指丘側(刃の方)が下を向いた状態です。

この時に、親指以外の四指で、相手の拇指丘を挟みます
握るのではないですよ。四指と拇指丘とで、文字通り「はさむ」んです。


はさむ2


そのまま、相手の肩を詰める方向に腕を伸ばしていきます。
相手の肘を逆にとる形になりますから、相手はたまらずつま先立ちになります。

最初の手刀で斬りこむタイミングで、相手の腕が伸びるように当身を入れておけば、より効果的に肘を伸ばすことが出来ます。

相手がつま先立ちになったら、あとは簡単です。
肩を押さえるようにして、投げ落としましょう。


はさむ4


ここで親指を使って握りこまないのは、力が入ってしまう(屈筋を使ってしまう)からではないかと僕自身は解釈しています。

屈筋=大きい筋肉を使うとどうしても力任せになってしまい、力の伝達効率が悪くなります。また、力任せになると相手の抵抗心を呼び起こしてしまいます。
そのために、主に小指側の筋力を使って「はさむ」操作を行うのではないかと。
正直に言えばこの辺り、私も確信があって書いているわけではありませんが。

自分の解釈に自信が持てるようになるまで…修行せねば!

Posted on 2017/10/24 Tue. 10:57 [edit]

category: 片手捕

thread: 古流武術・武道 - janre: スポーツ

tag: 大東流  合気柔術  手刀  当身 
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其の百五十六、親指をかける 大東流合気柔術 東京稽古会  


今回は手の使い方です。

これまでにも相手から攻撃を受けた時、力任せに対応しないという身体の操作法を何度か取り上げてきました。


親指をかける1


今回もその考え方が良く表れている動きなんです。
まずは、動画を見てみましょう。





相手が両手首を掴んできます。両手捕ですね。
こちらを害そうとする意思を持った人間が両手を掴んできたとき、普通の人ならどういう行動を取るでしょうか?

まず、振りほどく。あるいは自分の手で相手を掴み返す…それも力一杯、というところが通常の反応でしょう。

大東流では、そうではない対処法をとります。

腕を外側から回すようにして、相手の手首に親指を絡めるようにします。
次に小指を締めこむようにして肘を伸ばします。この時、決して力をこめて握りこまないでください

これだけで、相手は無力化されます。そのまま、手首の位置を下げると、相手はたまらず崩れ落ちてしまいます。


親指をかける2


「そんなワケあるかいな」と思われるのは無理もありません。
決して力を入れていない状態で、攻撃してきた相手を制するわけですからね。

いくつかポイントがありますが、相手に手首を掴ませておくということが重要です。
そうすることによって、相手の手にはロックがかかります

次に、自分の手を刀のように使うということです。手刀ですね。
刀は曲がっていませんよね。それと同じように、自分の手首を曲げずに、刀のように伸ばして使います。
また、それと同様に相手の腕を刀だと仮定して操作してみましょう。
肘を伸ばし、まっすぐ中段に構えるようにします。


親指をかける5

どうでしょうか?出来ましたか。

意識してほしいのが、掴まれている接点を動かすことに気をとられ過ぎないことです。
全く忘れるというのは難しいでしょうから、「力を入れない」練習をしてみましょう。

そのことで、相手は手を掴み続けてくれます。つまり、ロックがかかりやすくなります。
また、引っかけている親指が密着します。これが力の伝達効率を上げてくれます


親指をかける6

攻撃の意思に対して、力任せに反応しないことで、我が方を有利にする
どこかの国同士の一触即発の状態にも似ているなと思ったりもしますねぇ。




Posted on 2017/10/07 Sat. 10:06 [edit]

category: 両手捕

thread: 古流武術・武道 - janre: スポーツ

tag: 大東流  合気柔術  古武術  手刀  姿勢 
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其の百五十五、両手捕四方投(表) 大東流合気柔術 東京稽古会  


これも、大東流合気柔術初伝の一ヶ条にある形「両手捕四方投(表)」です。
一ヶ条とはいえ、この技も非常に奥が深く、初めのうちは動きの流れを覚えるのが精いっぱいなところだと思います。

その動きをベースに、大東流ならではの身体の使い方を磨きこんで、少しづつバージョンアップしていく、そんなイメージでしょうか?


両手捕四方投2


私は数年前、大阪の住吉神社で川辺武史師範の四方投げを受けた時の衝撃が今も忘れられません。
師範の手をとった瞬間、あっという間にひっくり返されてましたから。
物凄く柔らかいんですが、有無を言わせない力がどっと押し寄せた、あの感じ。
ハンパなかったです。

前置きはこのぐらいにして、動画を見てみましょう。





相手が両手を掴んできます。
捕り手(技をかける側)はその攻撃を柔らかく身体の中心で受け止めます

これは前回(「其の百五十四、腰で動く」)も書きましたので、そちらも参考にしてくださいね。
正直に言うと、この部分が最も重要なポイントなんです。それだけに難しいんですが。


両手捕四方投4

さて、相手の攻撃力を受け止めると同時に、自分の体勢を有利に運ばなければなりません。
そうです。攻撃線を外すように捌きを入れるんでしたよね。

その場にとどまって相手の攻撃をまともに受けると、力がぶつかります。
そうすると、どうしてもお互い力任せになってしまいます。

このとき、足を捌いて重心を移動しつつ、自分の手を中心に伸ばすようにします。
ちょうど刀を構えるようなイメージですね。


両手捕四方投3


すると自然に相手の手が交差します。
動画でも先生が言っているように、相手の手を掴みに行こうとするのではなく、自ずと相手の手首が入ってくる意識で操作してください。

掴みに行こうとすると、どうしても肩から先の力で動かしてしまいがちです。
本当に何度も言いますが、全身の連動で崩すことを忘れないでください。

相手の側面に前進して手刀を振りかぶるようにします。
この時、相手の肩が詰まり、腰が崩れているようであれば、あなたはもう上級者です。
なかなかそうはいきませんが。


両手捕四方投1


体を転換して、手刀を斬り落とします。
腰の動きと、上半身の動きを連動させてくださいね。
相手の腕の下をくぐろうとしてはダメですよ、姿勢を崩してしまいますから。

ただ、粛々と全身を一体化して動きます。

いや~、文字でこう書いてはいますが、なかなかできないんです、これが。




Posted on 2017/09/27 Wed. 13:09 [edit]

category: 両手捕

thread: 古流武術・武道 - janre: スポーツ

tag: 大東流  合気柔術  姿勢  手刀  中心  連動  転換 
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