次回の稽古スケジュール

次の本稽古は 9月18日(月・祝) 14時00分から16時00分まで
場所は 世田谷区総合運動場 体育館 第一武道場です。
参加費用は3000円です。 参加ご希望の方は 左上のメールフォームよりお問い合わせください。



また、自主稽古は随時開催しています。詳細はお問い合わせください

其の百四十九、押さえる 大東流合気柔術  

相手の拇指丘を攻める操作法です。
これまでやってきたことと同様に、力任せに操作しないことで相手を崩していく考え方を養いましょう。

動画を見てください。





まずは、片手を相手に握られたとき。
手を振りほどこうとするのではなく、相手の親指の付け根の膨らんだ部分に自分の掌を引っかけるようにします。
引っかかる部分であればどこでも構いませんが、自分の拇指丘を使えるよう、捕られる瞬間にやや手のひらを上に向けるようにしても良いでしょう。

今回は交叉捕で捕らせますが、片手捕でも同様です。その場合は手の内側ではなく、手の甲側で引っかけていく操作になりますね。少し難しくなります。


押さえる1


この時に大切なのが、肩から先、つまり腕の力で相手を動かそうとせず、身体全体の力を接点の拇指丘に集中させることです。

これを実際に行うには修練が必要ですが、丹田の力を接点に伝えるためには、まず正しい姿勢、それから上半身の使い方の意識を変えることです。
具体的には腕を動かしていくときの意識ですが、これは稽古に参加された方だけにお伝えするようにしています。あしからずご了承ください。

そして、相手を導いていく方向も重要です。具体的には相手が踏ん張れないところ、つまり相手の膝のやや外側、前方へと垂直に落としていく要領です。


押さえる3


両手を捕られたときは、自分の手を刀を構えるように合わせます。
今度は拇指丘というよりは親指の付け根の「手の甲」側を押さえます。

全身の力を集中させて、適切な方向へ導き崩してください。


押さえる2


拇指丘を攻めることで、相手の手をくっつけてしまうことが出来ます。
実際に経験した人は分かると思いますが、不思議なことに、離そうと思っても離せないんですね。そのメカニズムは、まだ未熟な私には解説出来ませんが、交叉捕、両手捕に関わらず、他の技を行うにあたっても、幅広く応用できる操作法です。


押さえる4


これを基礎として、大東流合気柔術に特徴的な、「粘着」「絡める」といった動きを体得していきましょう!


Posted on 2017/07/15 Sat. 12:27 [edit]

category: 両手捕

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tag: 丹田  受身  手刀  大東流  合気柔術  古武術 
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其の百四十八、交叉捕小手返  


何度か取り上げた「小手返」です。
今回は受け手に「交叉捕」の形で攻撃を受けた場合の対処法です。


交叉捕小手返1


小手返しにはいくつかのポイントがありますが、今回は手首の捕り方を中心に解説していきます。

動画を見てください。





相手に手首を捕られます。攻撃線を外側に捌きながら、空いた方の手で相手の手首をつかみます。
この捕り方が「小手返」なのですが、どこを掴んでもいいというわけではありません。

まずは、自分の小指が相手の母指丘のふくらみにしっかりと掛っていること。
さらに親指が相手の手の甲、薬指の付け根あたりに当たっていること。この状態で固定できているのが「小手返」です。


交叉捕小手返3


何度も言っているように、強く握りしめるから相手が崩れるわけではないですよ。
「引っかけて」「固定する」ことが重要です。
そして全身の連動で崩していくんですね。

ここでちょっと練習してみましょう。
自分の左手の掌を顔の前に掲げてください。次に右手を肘に当て、親指と小指で輪を作るようにして、上腕部から手首に向かって滑らせてみてください。
右手の小指が、左手の母指丘のふくらみに引っかかりましたね。

この感覚を覚えてください。


交叉捕小手返2


さて、正しく掴むことが出来たら、後は身体の連動です。
形の名前は「小手返」ですが、小手先の技になってしまってはかかりませんよ。
必ず足を使ってしっかり体の向きを変えることが重要です。掴んだ相手の手首を、自分の中心で操作してください。


交叉捕小手返4


相手を倒そうと思うあまり前かがみにならないように正しい姿勢で斬り落としてくださいね。
稽古を重ねれば、必ずできるようになりますから。


Posted on 2017/07/05 Wed. 11:52 [edit]

category: 交叉捕

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tag: 大東流  合気柔術  手刀  姿勢  丹田 
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其の百四十六、剣を使う 大東流合気柔術  


相対稽古による鍛錬法です。

これまでにも何度か出てきましたが、大東流合気柔術剣の動きをもとにした武術です。様々な動きを、剣を使う意識で行うと、理解しやすくなります。


剣を使う4


今回行う鍛錬法も、手首を掴んできた相手の腕を剣に見立てることによって制していきます。

まずは、動画を見てみましょう。





お互いが座った状態で向き合います。
受け側が片手で手首を掴んできます。捕り手は相手の攻撃線を外すように外側に捌きながら、相手の腕を掴み返します。
更にもう片方の手で相手の掌を掴むのですが、この時に相手の手首から手の甲までを「刀の柄」だとイメージします。

両手で刀の柄を握るようにするんですね。
先ほども言いましたが、相手の腕は刀だと意識するんです。肩口が剣の切っ先です。
小指から絞るように握りこみ、正眼(中段)に構えます。


剣を使う3


更に剣を擦り上げるように立てます。
すると相手は肘が垂直に立ち上げられ、腰が浮きます。
続いて膝行して、身体の中心で斬り下ろすと、相手は肩から崩れてしまいます。

さあ、やってみてください。最初はなかなかうまくいきませんね。

一生懸命握って振り回しても、思ったように相手が動いてくれないので、ますます力一杯握りしめてしまうんではないでしょうか?
上手くできない最大の原因は、「力をこめて握る」ことです。


剣を使う2


少し、考え方を変えてみましょう。
皆さんが木刀なり、何かの棒を振るときに、どのくらいの強さでその棒を持ちますか?
棒そのものをうまく扱うためには、握った手にはそれほど力を入れていないはずです。
試しにその辺にある箒でもゴルフクラブでも何でも振ってみてください。
持ち手は軽く保持するくらいの方がスムーズに振れます。

これを、人間を相手にしてやってみるんです。
人の腕を剣に見立てる。これには意識の変換が必要です。
相手を痛めつけよう、崩し倒してやろうと思い過ぎず、ただ剣を正しく構え、振るように自分の動きを練り上げていきます。


剣を使う 1


相対稽古でこの鍛錬法を行うのには、そうした「意識の変換」の訓練という側面もあるんですね。
次回も、この鍛錬法について研究してみましょう!


Posted on 2017/06/15 Thu. 20:12 [edit]

category: 片手捕

thread: 古流武術・武道 - janre: スポーツ

tag: 大東流  合気柔術  手刀  姿勢 
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其の百四十五、正面で構える 大東流合気柔術  



相手との接点を自分の中心で操作する動きの続きです。大東流の技法として重要なところですので、繰り返しやっていきますよ。


正面で構える1


今回は「腰車」を取り上げます。
この形は攻撃してきた相手の腰を浮かせることがポイントです。腰を浮かせて、爪先立ちにしてしまえば、簡単に投げ落としてしまえます。
では、どうやって相手を浮かせるか?

まずは動画を見ましょう。





相手が奥襟を捕って締めに来ます。「衣紋締(えもんじめ)」ですね。
そのままにしていると、数秒で頸動脈から頭への血流が止まって落とされてしまいます。相手の腕が伸びてきたのと同時に外側に身体を捌いて、当身を入れます

この時、相手の腕は交叉して締めにかかってきますので、上になった腕(上手=うわて)の方に捌きます。身体全体で動くことが重要ですよ。


正面で構える2


さて、とりあえず首を絞められるピンチは脱しましたが、当然これで終わりではないですよね。今度はこちらが相手を制する番です。

相手の肘の下側に手刀をあてて持ち上げます
こうすることで相手の体は斜めに崩れます。

ただ、やってみればわかると思いますが、腕の力だけで相手の上半身を持ち上げ、崩すのは思ったより大変です。
グイグイ首を締めに来ているわけですから、おとなしく為すがままになるわけもありません。

先ほど、「手刀をあてて持ち上げる」と書きましたので、文字通りに取ると腕の力で対処しているように読めますが、実際にはここで「全身の連動力」を使って崩していきます。


正面で構える4


まず、手刀を自分の中心に摺り上げるように掲げます。相手の腕は自分の奥襟を起点として伸びていますから、必然的に掲げた手刀は相手の腕に接触します。

手刀が当たったら、力づくで上に伸ばそうとせずに、腰を内側に切ります。ここで使うのが「千鳥足」の技法です。
「其の百十六、千鳥足(一)」http://daitouryu.blog.fc2.com/blog-entry-120.html
「其の百十七、千鳥足(二)」http://daitouryu.blog.fc2.com/blog-entry-121.html
足の方向を変えることによってコンパクトに身体の向きを変えるんでしたよね。

身体の向きを変えながら、手刀を自分の鼻先辺りまで斬り上げます。
何度も言っていることですが、この時に手刀と身体の動きがバラバラではいけませんよ。しっかりと連動させましょう。必ず身体の中心で操作してください。

こうすることで、相手の体は驚くほど簡単に崩れます。
全身の力を接点に集めた威力が発揮されるんですね。


正面で構える3


相手が上体を崩し、つま先立ちになったら。下手を引き込みながら、腰の上を転がすように、投げます。
最後まで、相手の肘に当てた手刀が自分の中心にあることを意識しましょう。

文章では書ききれなかった細かな動き、例えば手刀をあてる際の方向転換や、相手を浮かせる時のわずかな沈み込みなど、形として成立させるためには他にも技術が必要になりますが、それは実際に道場でやってみましょう。

東京稽古会で、お待ちしています。



Posted on 2017/06/07 Wed. 19:54 [edit]

category: 衣紋締

thread: 古流武術・武道 - janre: スポーツ

tag: 大東流  合気柔術  手刀  姿勢 
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其の百四十四、中心に上げる 大東流合気柔術  

前回の「其の百四十三、粘着させる」http://daitouryu.blog.fc2.com/blog-entry-147.htmlでやったことを、技を変えて行います。

今度は手首を掴んできた相手の手首に絡みついて崩す手刀詰」です。
この技を行うために必須となる身体操作を解説していきます。

動画を見てください。





受け手が捕り手の片方の手首を掴む、片手捕から始めます。
手刀詰は、相手の手首に自分の手刀を絡めるようにして斬りおとします。
手刀を絡めることで、相手の肘、肩を固定して、自分の力を無理なく相手に伝えるところが重要なんですが、なかなかそれが上手くいきません。

前回の「粘着させる」でも触れましたが、絡める動作というのは力づくでは出来ません。
ではどうするかというと、全身の力を使うんですね。


中心に上げる2


具体的には、自分の中心で操作することによって、足から腰にかけての力を相手に伝えていくんです。
これが、肩から腕、いわゆる小手先の力で操作すると、どうしても力任せになってしまいます。

これは私なりの理論ですが、力の発信源を相手から離すことで、相手は抵抗する目標を失ってしまうのではないかと考えています。
手首を握られた場合、接点(手首)から力を発揮するのではなく、そこからなるべく遠い場所、つまり腰や足から発した力を伝えると、相手をスムーズに崩していくことが出来ます。


中心に上げる3


相手の攻撃線を捌いて外し、指をしっかりと張って手刀を作ります。
刀を擦り上げるようにして、自分の目の前に手刀を持ち上げましょう。
この時に肘の使い方に注してください。「手刀を持ち上げる」という表現から、手首で相手を持ち上げてしまいがちですが、そうではなく、肘から動かしていく意識を持ってみてください。
これも「力の発信源を相手から離す」理論(?)の一環です。

どうですか?
自分の中心で手刀を操作できれば、相手の手が切れる(外れる)ことなく、粘着するように相手がくっついてきているはずです。


中心に上げる4


また、これも前回解説したことと重なりますが、手刀は横に回転させてはいけません
縦に操作する意識を持ってくださいね。横に回すと、必ず相手は手を離してしまいます。

全身の力を使うために、身体の中心で操作する。言葉でまとめると簡単なようですがこれがなかなか出来ないんです。
ここから派生して、「連動」や「重心」などの意識も必要になってきます。そしてこれらは別々に修行するというよりは、常に渾然一体(こんぜんいったい)となって稽古するべきものなんですね。


中心に上げる1


東京稽古会では、こうした大東流合気柔術の核となる基本の身体操作法を、様々な形で修得していく稽古を行っています。
興味のある人は、一緒にやってみませんか?



Posted on 2017/05/22 Mon. 18:16 [edit]

category: 片手捕

thread: 古流武術・武道 - janre: スポーツ

tag: 大東流  合気柔術  古武術  姿勢  手刀 
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