次回の稽古スケジュール

次の本稽古は 11月23日(木・祝) 14時00分から16時00分まで
場所は 世田谷区総合運動場 体育館 第一武道場です。
参加費用は3000円です。 参加ご希望の方は 左上のメールフォームよりお問い合わせください。



また、自主稽古は随時開催しています。詳細はお問い合わせください

其の百三十二、締めと開き 大東流合気柔術  



基本動作「合気上」の鍛錬です。


締めと開き1


これまでにも何度も登場した基礎的な鍛錬法ですが、今回は特に「接点」の操作について取り上げてみます。

動画を見てみましょう。





双方座った状態で相手の両手首を捕ります。
この時、ただ掴むのではなく、小指から握りこみます

強く握ろうとすると、親指と人差し指の方に力をこめがちですが、ここはむしろ小指と親指で「輪」を作るようなイメージと言えばいいでしょうか?
すると、人差し指の付け根が相手の手首の骨のでっぱりのところに当たります。
「輪」をゆるめないように、小指を締めて相手の手首から肩までを一直線にして動かしていきます。


締めと開き5


しっかりと締まっていると、相手の手首には鋭い痛みが走ります。肩を詰められて、上半身の自由を失わせることが出来ます。

これが、「手首を捕る」という操作です。ポイントは「小指を締める」こと。



締めと開き4


次に、手首を捕られた方の操作です。
相手が先ほどの要領で手首を握ってきます。接点に力が加わろうとするのとタイミングを合わせて、両手の指を開きます。
この時、私はやや指先を伸ばすようにしています。指全体が5ミリくらい伸びるようなイメージと言えばいいでしょうか?

すると、相手の小指の締め込みを無力化することが出来ます。
握られたからと言って手首に力を入れてはいけません。相手の力はますますこちらに伝わってきますし、この後自分が相手に力を伝えようとしても、手首が「切れて」しまい、効力を発揮することが出来なくなります。


締めと開き3


相手には手首を「握らせる」ように柔らかく指を開きます。手の甲全体で「相手の掌に吸い付く」ような意識で鍛錬してみましょう。

言葉で言うと簡単そうですが、これがなかなかに難しいんです。
相手によっても握り方は全く違いますから、対処法もその都度微妙な調整が必要です。

修行あるのみ。
合気上げの鍛錬は、いつまでたっても奥が深いですね。

Posted on 2016/12/11 Sun. 16:38 [edit]

category: 両手捕

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tag: 大東流  合気柔術  古武術  からだ  丹田 
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其の百二十九、七里引  

前回やった(「其の百二十八、肚で止める」)身体操作法をもとに、手首をつかんできた相手を制します。

この技は、無頼漢を制圧・連行するための技法として、かの武田惣角先生が、各地の警察署で伝授したとかしないとか。腕を極めたまま7里(30kmぐらい)連れて歩けるということで「七里引」という名前が・・・知りませんけど。


七里引3


皆さんも、いつか悪者を捕らえて法執行機関に連行する日のために、この「七里引」を修得して見ようじゃありませんか。

それはさておき。
動画を見てみましょう。





相手が手首を捕ってきます。片手捕です。

いつも言うことですが、型の稽古だからといって、攻撃も防御も形だけのことをしていては稽古の効率が上がりません

たとえば、片手捕の場合なら次の一手が必ず来るはずです。
自由な方の手で突きを入れてくるかもしれない。刃物で切りかかろうとしてくるかもしれない。ちょっとしたシミュレーションをいれることで、状況の認識は一変するはず。
そうした想定のもと、受ける側も、攻撃側も動きを練っていきましょう。


七里引2


さて、相手が手首を握ってきました。握られた側(捕り手)は次の攻撃を防がなければなりません。

前回の基本操作「肚で止める」を使って、まずは相手が押しこんでくる力を受け止めます。
次に相手の逆側の肩めがけて手刀を摺り上げます。手先の力を使ってはうまくいきません。「肚で止める」ことによって自分の中心から発する力を相手に返すような意識で操作してください。

これが決まれば、相手は肩を詰められたようになり、つま先立ちになります。


七里引1


ただ、初めのうちはここが難しいんです。
ここは、やはり大東流独特の微妙な感覚を磨いていく必要があるところです。
そのために「合気上」の鍛錬などが必要になってきます。

大事なことは、肩から先の力で操作しないことです。
身体の中心、肚(下丹田)から力を出していくことで、無理なく相手を制する感覚をつかんでいきましょう。

動画で先生がやっているように、両手を添えるようにして手刀を摺り上げることもその一環です。
片手ではなく両手を使うことで、より中心から出る力を使うことが出来ます。


七里引5


さて、相手が爪先立ちになったら、後は簡単です。
手刀の位置を変えずに相手の側面~やや後方に入り身して、母指丘を挟むように握って肘を極めます。

後は相手の肘の下に肩をつけるもよし、動画のように腕を絡めて逆関節に固めるもよし。
こうなると相手は抵抗力を失いますので、自分の思う通りに操ることが出来ます。

要点は、相手の攻撃を肚で受け、逆に肚からの力を相手に返せるか、なんですね。


七里引4


私の拙い文章では、伝わらないかな?
一度、稽古で体験してみてください。触れれば、きっとわかるはずです!


Posted on 2016/11/11 Fri. 09:45 [edit]

category: 片手捕

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tag: 大東流  古武術  丹田  姿勢  武田惣角 
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其の百二十八、肚で止める  



今回取り上げるのは、大東流合気柔術の重要基本操作です。

これまでにも「合気上(あいきあげ)」といったタイトルで何度か登場したことを覚えている人もいると思います。


肚で止める5


私は、「合気上」というのは「鍛練法」だと思っています。
力を使わずに「合気で」人を持ちあげて投げ飛ばす、みたいなイメージでとらえられることが多く、「合気上」自体が不思議な技のように思われているようですが、それにはちょっと違和感があります。

でも、「合気上」って、人気あるんですよね。
ウェブで「合気上」を検索すると、山のように解説サイトがヒットします。
youtube上で公開しているこのブログの動画でも、合気上関連の動画閲覧回数はいつも上位に来ています。

合気系武術にまつわる独特のファンタジーの効果、みたいなものでしょうか?

閑話休題。
動画を見てみましょう。





座った状態で両手をとられて押し込まれます。
この時、相手の力を受け止め、さらに相手の重心の下に入るような意識で腰を浮かさせる、というのがいわゆる「合気上」です。
過去記事(「其の百、合気上」)で詳しく解説していますので読んでみてください。

ここでは、合気上の基礎となる身体の使い方を解説します。
それは相手の力を、「下丹田(肚)で受け止める」ということです。

稽古をしていて、どうもよく分からないという表情を見せる方が多いのは、ここです。
それはそうですよね。握られているのは手首ですから。
「ハラ、関係ないやん」
わかります。皆、初めはそうです。


肚で止める1


重要なことは、姿勢です。
正しい姿勢を保つことで、地面の反発力を利用すると言い換えると良いでしょうか?

まず、膝に重心がかかるように座ってみましょう。お尻が若干浮くような感覚です。

骨盤の上に、上半身を乗せているイメージを持ってください。
乗せているわけですから、上体は垂直を保たないと、安定しません。
だからと言って、上半身をガチガチにしないように。
力を抜いて、重力が最も素直にかかるように、まっすぐ座ります

この姿勢が、強い状態、正しい座り方です。


肚で止める3


初めに戻りましょう。

相手が手首をとって押してきます。
この時、腕に力を入れて対抗しようとすると、「肩から先の力」しか出ません。

力みをとって、正しい姿勢のまま、丹田と上半身、腕が一体になっているイメージを持ってください。

ここの感覚をつかむのが一番難しいのですが、腕を身体の中心を起点に伸ばすようにするのがコツです。
そして、相手が押してくる力を感じましょう。

さらに、相手の力が手首から腕、肩を通って自分の肚にまで到達するようにイメージします。
これが、「肚で止める」身体操作です。


肚で止める2


次回は、この操作法を使って、技をやってみますよ!


Posted on 2016/11/05 Sat. 00:40 [edit]

category: 基本動作

thread: 古流武術・武道 - janre: スポーツ

tag: 古武術  大東流  合気柔術  姿勢  丹田 
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其の百二十六、胸捕から一本捕 大東流合気柔術 東京稽古会  



相手の攻撃を「捌いて崩すシリーズ」も今回で最後です。


胸一本4


というか「捌いて崩すシリーズ」って今言い始めました。
いきあたりばったりで解説していきます。応援よろしく!

実はこの稽古の日、先生に仕込んだワイヤレスマイクが上手く動いておらず、隣でやってるチアリーディングの青年たちの大音響で、ほとんど声が聞き取れません。


胸一本3


人生ままならず。様々に沸き起こる困難に立ち向かうことも、武術の修業と考え・・・早よ本題に入れわかりました

動画を見ましょうか。





相手が胸倉を掴んできます。
これを胸捕と言いますが、顔面に近いところに手が伸びてくるわけですから、掴まれるまでじっとしていてはいけません。

型の稽古とはいえ、相手は攻撃を仕掛けてきているわけですから、こちらもそれに対処します。相手の腕に添うように外側に身体を移動させながら、手刀を差し上げます。

すると、当然ですが手刀は相手の腕に当たります。
これを押したり、払ったりしては、小手先の力のぶつかり合いになると「其の百二十四、捌いて入る」で解説しました。
当たったところの接点を押すでもなく、引くでもなく、力のバランスを維持しながら全身で前に出ます。


胸一本1


身体と連動して、手刀も前に進みますから、相手の腕には斜め前への圧力がかかります。
これで相手の重心は前のめりとなり、バランスが崩れます。

「捌いて崩すシリーズ」で何度も言い続けたように、身体全体で接点を攻めることで、相手にとって抵抗し難い力を発揮することが出来ます。
この感覚をつかむことが、上達の秘訣です。
手首の力を抜き、肘を伸ばし、肩を落として、丹田の力を指先まで通す意識を持つこと。


胸一本2

言葉で言われても、何のことだかわからないと思います。

まずは稽古で、お互いに研究してみましょう!


Posted on 2016/10/22 Sat. 09:51 [edit]

category: 胸捕

thread: 古流武術・武道 - janre: スポーツ

tag: 大東流  手刀  一本捕  合気柔術  古武術  姿勢  丹田 
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其の百十一、片手捕四方投 大東流合気柔術 東京稽古会  


片手を掴んできた相手を、手刀を使って投げ倒します。

以前に解説した四方投は、両手を掴まれるところからでしたね(「其の百五、四方投げ」)。今回は片手捕です。
前回、前々回(「其の百九、つなげる」,「其の百十、前に置く」)の身体操作法を使っていますので、分かりにくかったら、もう一度そちらを参照してみてください。


片四1


しっかりハマると、受け手側はちょっと痛いんですが…動画を見ましょう。





相手が手首をつかんで来ます。
外に踏み出して、手刀を使って、内側から相手の腕を斬りこんでいきます
もう一方の手を添えて、相手の手首を握ります。
今度は相手の腕が刀だと仮定し、その刀を振りかぶるようにして、身体の向きを変え(体の転換)斬り落とします。



片四4


ちょっとわかりづらいかな?最初は自分の手刀で相手に斬りこみ、崩します。
その時、自分の手の中には相手の手首がありますね。
ちょうど刀の柄を握るような形になっているはずです。

そこを、相手の腕ではなく、刀に見立ててしまうんです。これがコツです。
最初にハマると痛いと書きましたが、ハマるのはこのコツを相手が使ったときです。
人間の腕をモノ扱いするんですから、えげつない古武術です。


片四2


もう一つのコツは、相手の肘を突きこむようにすることです。握っているのは手首ですが、そこを動かそうとこだわるのではなくて、その先の肘を動かしていきます。

これも相手の腕を刀に見立てることの応用です。
刀を使うとき、柄を動かすことにこだわるやつはいませんよね。その先の刀身・刃の部分が重要ですから。


片四3


ここまで3回にわたって、手刀を使った身体操作と、意識の修練を解説しました。
大東流合気柔術を理解するヒントがたくさん含まれているので、また、稽古で繰り返しやってみましょう。


Posted on 2016/07/01 Fri. 09:20 [edit]

category: 片手捕

thread: 古流武術・武道 - janre: スポーツ

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