次回の稽古スケジュール

次の本稽古は 6月18日(日) 15時30分から17時30分まで
場所は 世田谷区総合運動場 体育館 第一武道場です。
参加費用は3000円です。 参加ご希望の方は 左上のメールフォームよりお問い合わせください。



また、自主稽古は随時開催しています。詳細はお問い合わせください

其の百四十、帯落再び 大東流合気柔術  



また更新が滞ってしまいましたが、もうすぐ平常運転に戻ります。
これまで出来なかった分、どんどん稽古するつもりですよ~。

ブログの方も、コンスタントにアップしていく予定ですので、よろしくお願いします!


今回は初伝一ヶ条の型、「帯落(おびおとし)」を解説しましょう。
以前も「帯落」を紹介しましたが、(「其の百二十三、帯落」)そこでは伝えきれなかったことを含めて、書いていきますね。
前回の記事(http://daitouryu.blog.fc2.com/blog-entry-127.html)も併せて読んでみてください。



帯落詳解4


大東流の多くの技同様、これも見た目に惑わされずに、動きに隠された要点を掴むことが成功の秘訣です。

動画を見ましょう。





相手が衣紋締めに捕ってきますので、すかさず攻撃線の外側に捌きましょう
相手の上手(奥襟を掴んでいる方)側に移動します。これで首が締められるのをとりあえず防ぎます。

その際に「千鳥足」という操作を使います。
この操作をすることで、最小限の動きで腰の向きを変えます
足を一歩進め、つま先を外に開きます。

腰が切れる、つまり身体の向きが突然変わることによって、相手の腕には自分の中心からの力がダイレクトに伝わります。
こうすることで相手を効率的に崩していくんですね。
この回避動作と、次の攻撃に移るための身体操作が一体になっているところが、帯落の面白いところです。


帯落詳解2 


次に、相手の上手の下から、自分の腕を真っすぐに伸ばしていきます。
更に腕を伸ばすのと同時に、腰の位置を徐々に下げていきます。
ちょうど「天秤」のように伸ばすのと同じ分だけ低くなる感じですね。

こうすることで、相手の腕に自分の腕がピタリと密着するようになります。
その形を崩さずに、腰の位置を上げる、つまり真っすぐ立ちます。

ここまでは、前回解説したことと同じです。「千鳥足」と「天秤」の動きですね。


帯落詳解3


ここからは、少し難しくなります。
大事なことは、この一連の操作によって、相手の腕に「張り」を作ることです。
相手が掴んでいる襟と、伸ばした自分の腕が密着している部分、それから伸ばした掌が当たっている部分。この三点を均一な力加減で一直線に伸ばしてください

更にその状態で、相手の帯の下部分を引き込みます。
これも、腕を伸ばした方向と一直線になるように、引き込む方向を合わせるんですね。

その事によって、ここでも「張り」が出来ます。
首と、ヘソの間がピンと伸びきってしまう感じですね。すると、相手の上体は自由を奪われたようになります。

…難しいですね。
文章で伝えるのは、至難の業です。



帯落詳解1


やってしまいがちなのが、腕を伸ばして相手の顎を「押して」しまうこと。
「押す」と相手は崩れません。
表現が難しいのですが、むしろ「引き込む」感覚を持ってやってみてください。

引き込みながら、相手を吊り上げる、と言えば良いでしょうか?

言葉にすると、支離滅裂なようですが…。

これもまた、今後継続して取り上げていこうと思います。
稽古会で、お会いしましょう!



Posted on 2017/04/03 Mon. 19:12 [edit]

category: 衣紋締

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tag: 大東流  合気柔術  古武術  丹田 
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其の百三十六、合気上げと受身の鍛錬 大東流合気柔術  


東京稽古会ではこれまでに、繰り返し合気上げの鍛錬を行っています。
また、それと並行して毎回基礎鍛錬として、受身の稽古も必ず行います。

今回解説するのは、合気上げと受身の鍛錬を同時にやってしまおうという、便利な稽古法です。


合気上げと受身の鍛錬2


まずは、動画を見てみましょう。





はじめは双方座った状態からです。膝に置いた手を相手に押さえてもらいます。
いつもやっている通り、腕の力で上げるのではなく、相手の重心の下にはいるように腕を伸ばします
さらに、相手を手刀で掬い上げるような感覚で、肘の上に乗せていきます。

姿勢をまっすぐ伸ばすことが肝心ですよ。

上手くいくと、相手の腰が浮いてきますので、倒したい方向に身体を向け、腕を伸ばしてください。そうすると、相手は体勢を崩して倒れていきます。
最初のころは、腕の力だけで振り回そうとしがちですが、それでは力を使う割に相手に伝わっていきません。
全身で、且つ、自分の身体の中心で操作するようにしましょう。



合気上げと受身の鍛錬1



受ける側は、横受身です。相手からの力に逆らわず、身体を丸くして転がりましょう。
直線的に床に身体を打ち付けないように、柔らかく着地する鍛錬です。
この受身は比較的簡単ですね。

合気上げの方は、文字で書くのは簡単ですが、なかなかこの通りに出来るものではありません。
ただ、出来ないからと言って投げやりにならないこと。稽古を続けていけば、少しづつ理解できるようになります。



合気上げと受身の鍛錬


とは言え、やはり座った状態からの合気上げは初心者には難しいものです。
次に、受け側が立った状態で行う「半座半立」で同じ動きを行ってみましょう。

こうすると、かなり楽に相手の重心の下に入ることが出来るのではないでしょうか?
特に、相手が体勢を崩している状態で手首をつかみに来ていることで、自分のお腹(丹田)に相手を乗せる感覚を体感し易いと思います。

受ける側は、今度は少し難しいですね。
前回り受身です。回転したい方向に足を差し出すと転がり易いですよ。
いたずらに恐怖心を持たずに、「丸~く丸~く」と頭の中で声を出しながらやってみましょう。

座れば合気上げが難しく、受ける側は簡単。立てば合気上げは簡単ですが、受身の難易度が上がります。


合気上げと受身の鍛錬3


こうした鍛錬を繰り返していくことで、大東流の基本がだんだんと身についてきます。
出来るようになった人も、基礎鍛錬と見くびらずに、真摯に取り組んでもらいたいと思います。

次の稽古でも、やってみましょう!





Posted on 2017/01/29 Sun. 10:04 [edit]

category: 両手捕

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tag: 大東流  合気柔術  古武術  姿勢  丹田  受身  手刀 
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其の百三十二、締めと開き 大東流合気柔術  



基本動作「合気上」の鍛錬です。


締めと開き1


これまでにも何度も登場した基礎的な鍛錬法ですが、今回は特に「接点」の操作について取り上げてみます。

動画を見てみましょう。





双方座った状態で相手の両手首を捕ります。
この時、ただ掴むのではなく、小指から握りこみます

強く握ろうとすると、親指と人差し指の方に力をこめがちですが、ここはむしろ小指と親指で「輪」を作るようなイメージと言えばいいでしょうか?
すると、人差し指の付け根が相手の手首の骨のでっぱりのところに当たります。
「輪」をゆるめないように、小指を締めて相手の手首から肩までを一直線にして動かしていきます。


締めと開き5


しっかりと締まっていると、相手の手首には鋭い痛みが走ります。肩を詰められて、上半身の自由を失わせることが出来ます。

これが、「手首を捕る」という操作です。ポイントは「小指を締める」こと。



締めと開き4


次に、手首を捕られた方の操作です。
相手が先ほどの要領で手首を握ってきます。接点に力が加わろうとするのとタイミングを合わせて、両手の指を開きます。
この時、私はやや指先を伸ばすようにしています。指全体が5ミリくらい伸びるようなイメージと言えばいいでしょうか?

すると、相手の小指の締め込みを無力化することが出来ます。
握られたからと言って手首に力を入れてはいけません。相手の力はますますこちらに伝わってきますし、この後自分が相手に力を伝えようとしても、手首が「切れて」しまい、効力を発揮することが出来なくなります。


締めと開き3


相手には手首を「握らせる」ように柔らかく指を開きます。手の甲全体で「相手の掌に吸い付く」ような意識で鍛錬してみましょう。

言葉で言うと簡単そうですが、これがなかなかに難しいんです。
相手によっても握り方は全く違いますから、対処法もその都度微妙な調整が必要です。

修行あるのみ。
合気上げの鍛錬は、いつまでたっても奥が深いですね。

Posted on 2016/12/11 Sun. 16:38 [edit]

category: 両手捕

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tag: 大東流  合気柔術  古武術  からだ  丹田 
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其の百二十九、七里引  

前回やった(「其の百二十八、肚で止める」)身体操作法をもとに、手首をつかんできた相手を制します。

この技は、無頼漢を制圧・連行するための技法として、かの武田惣角先生が、各地の警察署で伝授したとかしないとか。腕を極めたまま7里(30kmぐらい)連れて歩けるということで「七里引」という名前が・・・知りませんけど。


七里引3


皆さんも、いつか悪者を捕らえて法執行機関に連行する日のために、この「七里引」を修得して見ようじゃありませんか。

それはさておき。
動画を見てみましょう。





相手が手首を捕ってきます。片手捕です。

いつも言うことですが、型の稽古だからといって、攻撃も防御も形だけのことをしていては稽古の効率が上がりません

たとえば、片手捕の場合なら次の一手が必ず来るはずです。
自由な方の手で突きを入れてくるかもしれない。刃物で切りかかろうとしてくるかもしれない。ちょっとしたシミュレーションをいれることで、状況の認識は一変するはず。
そうした想定のもと、受ける側も、攻撃側も動きを練っていきましょう。


七里引2


さて、相手が手首を握ってきました。握られた側(捕り手)は次の攻撃を防がなければなりません。

前回の基本操作「肚で止める」を使って、まずは相手が押しこんでくる力を受け止めます。
次に相手の逆側の肩めがけて手刀を摺り上げます。手先の力を使ってはうまくいきません。「肚で止める」ことによって自分の中心から発する力を相手に返すような意識で操作してください。

これが決まれば、相手は肩を詰められたようになり、つま先立ちになります。


七里引1


ただ、初めのうちはここが難しいんです。
ここは、やはり大東流独特の微妙な感覚を磨いていく必要があるところです。
そのために「合気上」の鍛錬などが必要になってきます。

大事なことは、肩から先の力で操作しないことです。
身体の中心、肚(下丹田)から力を出していくことで、無理なく相手を制する感覚をつかんでいきましょう。

動画で先生がやっているように、両手を添えるようにして手刀を摺り上げることもその一環です。
片手ではなく両手を使うことで、より中心から出る力を使うことが出来ます。


七里引5


さて、相手が爪先立ちになったら、後は簡単です。
手刀の位置を変えずに相手の側面~やや後方に入り身して、母指丘を挟むように握って肘を極めます。

後は相手の肘の下に肩をつけるもよし、動画のように腕を絡めて逆関節に固めるもよし。
こうなると相手は抵抗力を失いますので、自分の思う通りに操ることが出来ます。

要点は、相手の攻撃を肚で受け、逆に肚からの力を相手に返せるか、なんですね。


七里引4


私の拙い文章では、伝わらないかな?
一度、稽古で体験してみてください。触れれば、きっとわかるはずです!


Posted on 2016/11/11 Fri. 09:45 [edit]

category: 片手捕

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其の百二十八、肚で止める  



今回取り上げるのは、大東流合気柔術の重要基本操作です。

これまでにも「合気上(あいきあげ)」といったタイトルで何度か登場したことを覚えている人もいると思います。


肚で止める5


私は、「合気上」というのは「鍛練法」だと思っています。
力を使わずに「合気で」人を持ちあげて投げ飛ばす、みたいなイメージでとらえられることが多く、「合気上」自体が不思議な技のように思われているようですが、それにはちょっと違和感があります。

でも、「合気上」って、人気あるんですよね。
ウェブで「合気上」を検索すると、山のように解説サイトがヒットします。
youtube上で公開しているこのブログの動画でも、合気上関連の動画閲覧回数はいつも上位に来ています。

合気系武術にまつわる独特のファンタジーの効果、みたいなものでしょうか?

閑話休題。
動画を見てみましょう。





座った状態で両手をとられて押し込まれます。
この時、相手の力を受け止め、さらに相手の重心の下に入るような意識で腰を浮かさせる、というのがいわゆる「合気上」です。
過去記事(「其の百、合気上」)で詳しく解説していますので読んでみてください。

ここでは、合気上の基礎となる身体の使い方を解説します。
それは相手の力を、「下丹田(肚)で受け止める」ということです。

稽古をしていて、どうもよく分からないという表情を見せる方が多いのは、ここです。
それはそうですよね。握られているのは手首ですから。
「ハラ、関係ないやん」
わかります。皆、初めはそうです。


肚で止める1


重要なことは、姿勢です。
正しい姿勢を保つことで、地面の反発力を利用すると言い換えると良いでしょうか?

まず、膝に重心がかかるように座ってみましょう。お尻が若干浮くような感覚です。

骨盤の上に、上半身を乗せているイメージを持ってください。
乗せているわけですから、上体は垂直を保たないと、安定しません。
だからと言って、上半身をガチガチにしないように。
力を抜いて、重力が最も素直にかかるように、まっすぐ座ります

この姿勢が、強い状態、正しい座り方です。


肚で止める3


初めに戻りましょう。

相手が手首をとって押してきます。
この時、腕に力を入れて対抗しようとすると、「肩から先の力」しか出ません。

力みをとって、正しい姿勢のまま、丹田と上半身、腕が一体になっているイメージを持ってください。

ここの感覚をつかむのが一番難しいのですが、腕を身体の中心を起点に伸ばすようにするのがコツです。
そして、相手が押してくる力を感じましょう。

さらに、相手の力が手首から腕、肩を通って自分の肚にまで到達するようにイメージします。
これが、「肚で止める」身体操作です。


肚で止める2


次回は、この操作法を使って、技をやってみますよ!


Posted on 2016/11/05 Sat. 00:40 [edit]

category: 基本動作

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