次回の稽古スケジュール

次の本稽古は 11月23日(木・祝) 14時00分から16時00分まで
場所は 世田谷区総合運動場 体育館 第一武道場です。
参加費用は3000円です。 参加ご希望の方は 左上のメールフォームよりお問い合わせください。



また、自主稽古は随時開催しています。詳細はお問い合わせください

其の八十五、重ねる  

また一本捕です。もう飽きたかな?

今回は少し変わったやり方です。
前に解説した半座半立の体勢なのですが、相手が二人います(!)


重ねる2


大東流合気柔術では、上級者になると大勢の敵を相手にして、制するということをやります。
「多人数捕(たにんずうどり)」といいます。


重ねる


師範ともなれば、3人や4人の屈強な外国人が掴みかかって来るのを、あっさりと捕り押さえてしまいます。動画サイトなどでそんな映像を目にした方もいるかもしれません。

これはその初心者バージョンです。

動画を見ましょう。



まずは前回の半座一本捕の要領で相手を制します。
次に打ちかかって来る相手も同じように制して、その上腕部を先に倒した相手の腕に重ねるようにします。

すると、二人とも動けなくなってしまいます。

「ウソやん!」と思われる方が大半だと思います。
もちろん、余程熟練しないと本当に動けなくするのは難しいです。

ただ倒すだけでなく、その後の操作が大切なんです。解説してみます。


半座一本捕4


相手を崩して、倒します。その後、相手の腕を地面につけていくのですが、ここで大事なのは肩から先に接地させるようにすることです。
手首から引っ張るようにしてはダメです。むしろ、相手の腕を一本の棒だと見立て、棒の先端(ここでは肩の方)で地面を突くようなイメージで操作します。

肩が接地したら、肘から手首までを徐々に地面にくっつけていきます。
ペタリと一気につけると、上手くいかないことが多いです。「ネチャーッ」と粘着させていくような感じでやってみて下さい。

さらに、相手の体と腕の角度が90度~100度くらいに開くように膝行で移動します。

この時、両膝を相手の脇と手首に密着させ、腕を真っすぐに伸ばさせた状態にすることが大事です。これを、「張りを作る」といいます。
そうすることによって相手は地面に縫い付けられたようになり、起き上がれません。


重ねる3


理屈としては、こうです。

ただ、その通りやったからすぐ出来る、というものでもないんです。
相手によっても微妙にやり方を変えないとダメですし、大体、目の前で相手が攻撃してくるのに「ネチャーッ」とやったり「張りを作」ってる暇なんかありません。

それを一瞬でやるんです。修行を積んだ人たちは。

千里の道も一歩から。まずは稽古しましょう。


Posted on 2016/02/23 Tue. 12:09 [edit]

category: 正面打

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tag: 大東流  合気柔術  古武術  姿勢  一本捕 
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其の八十四、半座一本捕  

今回も引き続き「一本捕」です。
ただ、いつもとは体勢が少し違いますね。


重ねる4


捕り手側(技をかける方)が座った状態で、受け手側(最初に攻撃をする、技をかけられる方)が立った状態で始めます。
これを半座半立(はんざはんだち)といいます。

動画を見ましょう。




半座半立ちの技でも、相手をくずすための方法論は立合の時と同じです。

相手の正面打ちを受け、肘を抑えます。三角点に重心を導き、崩します。
倒れた相手の腕をしっかりと肩から地面につけていき、止めをうちます。


サムネ


難しいのは、自分が座った状態ですから立っている時のように自在に動くことが出来ないところです。
以前、「膝行(しっこう)」といって座ったまま動く鍛錬をしました(「其の六十八、膝行」)が、特殊な体捌きに慣れないと素早く動けません。

コツは、立っている時と同じように動こうとするのではなく、からだの向きを意識することです。自分の中心をどちらに向けるかによって技の効きが変わってきます。
最小限の動きで最大の効果を生むための訓練にもなります。


半座一本捕5


半座半立の技の面白いところは、「不利な状態から、相手を倒す」ための思考法です。

自分は座っていて、相手は立っているわけですから、体格的には大人と子供以上の差になります。また、先ほど解説したように動きも不自由です。

その状態から相手を制するために、大東流では、「相手が体勢を崩すまで待つ」という戦略を採用しています。


半座一本捕2


自分が低い体勢のままで相手に「攻撃させる」と、目標が低いわけですから相手の体勢は必ず崩れます。
そこを捉えて、制するのです。

このとき、相手の攻撃を迎えに行こうと自分が伸び上がったり、立ち上がったりしては技は効きません。かえって相手の思うようにされてしまいます。
低い姿勢のまま、自分に充分な体勢で、最大の効果を上げるべく技をかけます。


半座一本捕3


武田惣角先生が、非常に身長の低い人(145㎝ほどといわれています)だったためか、体格差があっても(むしろ体格差がある方が)かかりやすい技が、大東流には多く存在します。

「不利な方が、勝つ」。とても刺激的な考え方です。

Posted on 2016/02/18 Thu. 12:01 [edit]

category: 正面打

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tag: 大東流  合気柔術  手刀  一本捕  正面打  からだ 
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其の八十三、一本捕詳解(続)  

前回に引き続いて「一本捕」の解説です。
「華麗に相手を倒すため」にとっておきのコツをお教えしましょう。

それは・・・「台形」です。


続 詳解1


何のことだかわかりませんよね・・・動画を見てみましょう。





前回(「其の八十一、一本捕詳解」)で解説したなかに、相手の手首を手刀で斬り落とす操作がありましたね。

その時、「相手の手首をつかんで力まかせに引きずり落とさないように」という風に書きました。
でも、そうしたくなる気持ちもわかるんです。

手刀で斬ったくらいで、どうして人間の身体が倒れてしまうのか普通は理解できませんもんね。
僕も最初はそうでした。


続 詳解3


それを可能にするにはいくつかの条件があります。

まず、手刀からだの中心で使うことです。
これまでに自分の中心線上で操作することの重要性については触れてきました(「其の六十四、前に斬る」など)。
まだ読んでない人は、是非見てみて下さい。


次に、相手の重心を「三角点」に導き、落とすこと。
「三角点」とは、相手のつま先を結んだ線を底辺とした二等辺三角形の頂点のことです。
そこに相手の重心を誘導することで、簡単に崩すことが出来ます。

ただ、相手との距離感や、彼我の体勢によっては、中心で斬ったり三角点に導くことが常にできるとは限りませんよね。


続 詳解2


その時に、「台形」が生きてきます。

相手と自分のちょうど真ん中に補助線を引いて、相手の足と対象になるように自分の足を置きます。
すると、接地している四本の足を頂点とした四角形(台形)が出来ますよね。

こうすることで、自分の中心線上で相手を操作して重心を崩すことが出来るようになります。


続 詳解


相手の体勢に応じて微調整が必要になりますが、それは稽古を重ねる中で体得していきましょう。


一本捕」シリーズ、まだまだ続きます。

Posted on 2016/02/13 Sat. 11:56 [edit]

category: 正面打

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其の八十一、一本捕詳解  

もう何度も、このブログの中に出てきた「一本捕」です。
大東流合気柔術の基本であり極意にもつながっていく技ですから、何度やっても「これで完成」ということはないほど、奥の深い技なのですが。
それでも華麗に相手を倒してみたいというあなたのために。





東京稽古会の昇級審査の項目の一つでもある「一本捕」を、これから数回にわたって解説していきます。
写真と動画で、型を覚えてしまいましょう!


一本捕詳解1


まずは、受け手側の「正面打ち」で技が始まります。
手刀でしっかりと相手の正中線を斬るように打ち込んでいきます(「エイ」の発声)。

受け手の気迫が足りないと、良い練習はできません。お互いの意思が響き合うことで技の深いところが理解出来るようになっていきます。


一本捕詳解2


捕り手は、正面打ちを受けたら、すかさず相手の肘を制します。
これは受け手が次の攻撃に移れないようにするためです。
肘を制する身体操作については、後日項を改めて詳しく解説しますので、そちらを参照してください。


肘を制したら、当身です(「トウ」の発声)。
この時、打つことに気をとられて肘が緩まないように注意しましょう。
そして、打った手を引っ込めてはいけません。
「当身はパンチではありません」(「其の六、当身」「其の三十九、正面打ち受けから当身」)。


一本捕詳解3


当身を打った手を、そのまま持ち上げて相手の手首につけます。
手刀の形にして、大きく斬り落とすように振り下ろします。
良くないのは、相手の手首を掴み、力を頼んで引っ張り落としてしまうこと。相手の抵抗を受ける上、自分の力も伝わりません。気をつけましょう。


相手の膝が地面についたら、相手の手首を自分の腰骨のところ(鼠蹊部そけいぶ)に付けます。
こうすることで相手の肩をしっかりと落とすことが目的です。

力ずくで肩を押し込むのではなく、相手が「そこにしか行けない」状態にして、自分が制している方の肩に重心を導きます。
四本足のテーブルの一本の足を外してしまうと、バランスが崩れますよね。
ちょうどその理屈で、相手は動けなくなってしまいます。


一本捕詳解4


肘を制したまま、止めをうちます(「ハッ」の発声)。
ここで終わりではありません。相手が反撃してこないかどうか、距離をとったうえで最後まで集中を切らさずに目線をあてておきます。

これを「残心(ざんしん)」といいます。
最後まで油断をしないこと。
また、大東流の場合は「多敵(大勢の相手)に備える」構えをとるために、相手を制した後も常に周囲への警戒を怠ってはなりません。


一本捕詳解5


さて、駆け足ですが、一通りの説明をしました。
冒頭言いましたように、「一本捕」はとてもこれだけの字数で説明しきれるようなものではないんです。

とりあえず、型としての「動きの説明」程度の物だと思ってください。
あとは実際に稽古あるのみです。

次回も「一本捕」の解説を続けます。

Posted on 2016/02/06 Sat. 13:51 [edit]

category: 正面打

thread: 古流武術・武道 - janre: スポーツ

tag: 大東流  一本捕  姿勢  合気柔術  正面打  手刀 
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其の七十三、立合逆腕捕  



この技も、これまでに何度か解説してきました(「其の七、逆腕捕」「其の四十五、立合逆腕捕」など)。
一本捕と並んで、大東流の基本となる技です。


立合逆腕捕5


小手の逆をとる関節技の要素が入って来るので、その部分に目が行きがちですが、
それよりも、いかに古武術的なからだの使い方が出来るかというところに、逆腕捕を修行する要点があります。

先生のお手本を動画で確認してみましょう。





胸を捕られた相手を崩すために当身を入れつつ前に出ます。

手だけで殴ろうとするのは効果が薄いと思ってください。何度も解説してきたように、全身の力を相手に伝えることが重要です。

動画にあるように、そこに相手の足があったとしても構わず前に足を踏み出します。
自分の中心を意識して「真っすぐ」出ていきましょう。


立合逆腕捕1


相手の肘に当てている手刀と、突き伸ばした当身の腕は、刀を構えた時のように自分の中心線上で交差しているはずです。
このように丹田の力を自分の中心で集中することによって、技の切れは増します。


次に、相手の手を捕ります。が、ここで大事なことは、手を捕ることそのものに「こだわらない」ことです。
むしろ、自分の胸と相手の手が接している部分を使って技をかけるように心がけてください。

小手先で何とかしようと考えず、あくまでもからだ全体の力、「丹田の力」を伝える意識を持ちましょう。


立合逆腕捕2


しっかり腰を切って、相手を崩します。

この時に、うまく相手に力が伝わっていれば、相手の肩は落ち、手首と肩が一直線に伸びているはずです。

この形を作ることができれば、逆腕捕は概ね成功したといえるでしょう。


立合逆腕捕3


東京稽古会の最初の昇級審査でも、この技は審査項目に入っています。
ただ、形を覚えるだけでなく、古武術的なからだの使い方を意識できているかどうかが、重要です。


立合逆腕捕4


その辺りを念頭において、稽古してくださいね。


Posted on 2015/12/08 Tue. 09:30 [edit]

category: 胸捕

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tag: 大東流  合気柔術  古武術  からだ  丹田  一本捕 
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